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5分経過。
「つまり、私には呪力とやらを操れて、呪霊を生み出せて、呪霊を飼える…と？」
「そのとーり！ま、呪術師自体はいるっちゃいるんだけど、君の呪力を操れるって力は他より芸があると言うか…細かい動きが可能なんだよね」
「は、はぁ」
「呪霊を飼うのは…似たような事なら何人か出来るかな〜。でも呪霊を生み出すって言うのは稀有な存在だよ。君の呪力1つで作れるわけだから」
「その…何とか出来るものですかね？」
「うーん…そーだなー……」
こめかみを抑えながら上を向いて10秒考えた後、その人は方法を提供してきた。
「1つ、感情の起伏を無くす。何も感じなきゃいい話だからね」
「……」
「まぁまぁ。そんな顔しなくても。これに関しては僕も無理だとは思うけどね」
「そして2つ目」と、指で2と示して笑う。
「呪霊の方を操る」
「こ、これをですか？」
「そ。その方が希望はあるかな」
その人が言うには、私には呪力と言うものを得たり手放したり出来るらしい。コントロールを外部から可能だとか何とか。正直、知識としてしか入ってこないが。
「僕は最強の呪術師なんだよね〜」
「(そりゃどう見たってそういう怪しい職業にしか…)」
「だから、君をサポートする事が出来る。どう？」
「……えっと…どうも何も、私、大学に通っているんです。だから、易々とそちらに流れていく訳には…」
多分、ヤバめの宗教勧誘…多分ヤバめの宗教勧誘！
顔が引き攣る。見える人間に会えたのはいいものも、別に心の癒しに宗教に入ろうとか思っていない。
「信用してないね〜、ま、そりゃそっか。仕方ない。それなら1週間分の医療費は全額自己負担って事で」
「え゛っ」
「こんなにナイスガイな僕が全額免除にしてあげようと気前よく構えていたのに、君、いい度胸してるね」
「ま、待ってください！それって…いくらほどか…」
「聞きたい〜？」
「じゃないとダメでしょう！」
こっそり教えて貰った。
巨額すぎて髪の毛抜けるかと思った。
「……これからよろしくお願いします…」
「任せんしゃーい！」
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作成日時：2021年1月23日 2時
