検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:258,757 hit

20 ページ20






数秒の沈黙。


「マジ??」


「マジ」


五条さんの質問に伏黒さんと男の子が同時に答える。どうやら、結構やばい状況らしい。

近づいて確認する五条さんを横目に、ちらっと伏黒さんを見た。すると、そちらも私の方を見ていたのか、ぱっちり目が合う。そして、バツが悪そうに目を背けられる。


「(そりゃそうか。殺そうとした相手と、殺されそうになった相手。実際、私も伏黒さんが怖い)」


もうあんなことが無いようにと願う。目の前では、話が進んでいた。


「じゃあ10秒だ。10秒経ったら戻っておいで」


「でも…」


「大丈夫、僕最強だから」


かつて、最強だからと聞いて、ここまで安心したことがあっただろうか。少なくとも、私は最強だからと自称する人に会ったことがない。

伏黒さんに喜久福の袋を投げ渡し、持っててと伝える五条さん。自分が死にかけてる時に…と言うような顔をする伏黒さん。


「土産じゃない。僕が帰りの新幹線で食べるんだ」


「っ後ろ!」


伏黒さんの叫ぶ声に、私も目の前の光景に目を見張った。危ない、と感情だけが出て、声は出なかった。それくらい、男の子からの攻撃が速かった。

しかし、それよりも速く、五条さんは攻撃を避ける。


「(なんで対立してるの!?戻っておいでとか話してたし、何か憑依してるとか…?)」


「生徒の前なんでね、格好つけさせて貰うよ」



















そこから10秒。圧巻だった。

双方速く、強いんだろう。でも五条さんが格別だってことは一目瞭然。だって男の子の方が1回も攻撃出来ていなかったから。

すごい、の一言。単純にそれしか出ない。

10秒経ち、憑依…?しているものが剥がれたのか、素朴な顔に戻る男の子。

その子のおでこに触り、気絶させて、五条さんと伏黒さんが会話を始める。

正直、あまり話している内容は理解出来なかったけど、分かったことは1つ。

伏黒さんが、「私情で死なせたくない」と言った男の子の安否が、五条さんの頑張りで決まるということ。

その後、何も無かったかのように後片付けを始める二人を見て、ただただ思うことは。


「(私、変な界隈に来ちゃったなぁ)」

21→←19



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
234人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 夢小説
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2021年1月23日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。