『高専を休学していたあの先輩』 【呪術廻戦】

■"EP.11 ページ12

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風の反動で、目の前にいる人が被ってるフードも取れ、綺麗な髪の毛が俺の目を奪った。





うわ

めちゃくちゃ可愛い。



瞳の色が、完全に日本人離れしている。








『ぁ、やっべぇ
飛ばしすぎた。』








飛ばした張本人はそんな事を言ってるが俺は空いた口が塞がらなかった。





何だ、この人。

凄すぎるだろ。





俺が、あんなに苦労して一体ずつ倒していた敵をいっぺんに飛ばしたぞ。








それに、今のなんだよ。


風がぶわっ！って…！







そんな事を考えていると、飛ばされた呪霊は瓦礫から抜け出しこちらへ足を進めてる。


おいおい、今の衝撃で生きてんのかよ。






えぇ…と困惑している俺を他所に、呪霊は少し怒った様子で何かを唱え始めた。



そして、濁った色の大きい何かがこちらへ飛んできた。








「ぁ…！」








さすがの俺もこれを受けたらとりあえずやばい事は分かる。





濁ってるし何がでかいし塊だし。


打ち所悪かったら死にそう。



まぁ、当たったら、どうなるのかなんて知らんが。






そう思い、目の前の相手を突き飛ばそうと思った瞬間。


目の前の人物は俺の手を避け、自ら呪霊の方に走っていった。








「ぇ…？ちょ…！」



『憑倍湘受(ひょうばいそうじゅ)』









目の前にいる人物がそう唱えた瞬間、突然、その塊は俺たちの目の前で止まった。


と、思いきや、次の瞬間、跳ね返るようにその黒い物は呪霊の方に向かっていった。





そして、お互いがぶつかった瞬間、俺の目線の方向にいた呪霊は爆ぜた。









『討伐完了っと。』



「へぁ…」









驚きの方が勝ってしまい、つい変な声が出てしまった。







何だ、今の技。


さっきの黒いやつを跳ね返した？






それもあんなに小さい扇子で。


そして、その身体の大きさで。






え？

この人もある意味化け物？










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