『高専を休学していたあの先輩』 【呪術廻戦】

■"EP.10 ページ11

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声がした方を向くと、白色のフードを被ってる人がこちらを見ていた。






いつの間に、俺の横にいたんだ？


全く気配も感じなかったが






顔はフードのせいもありよく見えないが微かに見える髪の毛は淡いクリーム色に輝いてる





服装もあれは高専の制服だ


スカートの部分は、両端に少し切れ目が入っており、制服の上からは少し大きめのパーカーを着ているようだ






伏黒や釘崎とは少し違う…よな？




ぁ…！

五条先生が言ってた制服の改造ってやつか？





って、そんな呑気な事考えてる場合じゃねぇ！





目の前のやつ(呪霊)は、完全に俺の事を殺そうとしている


その証拠に今、その手を俺に振りかざそうとしてるし！





助けてくれるって言ったか？この人




こんな小柄な人が、この化け物たちをどうにか出来るとは到底思わない


いつもの俺なら、そう冷静に考える





だが、今、俺はまさに窮地にいる

まだ死ぬ訳にはいかねぇんだ！！



そう思って俺は藁(わら)にもすがる思いで叫んだ








「っ…た…助けて欲しいですっ!!」







俺が叫んだと同時だった


目の前の人物は、少しだけ口角を上げ胸元から何か取り出しゆっくりとそれを開き出した






何だあれ…

扇子…？


その動きに見惚れていると、ボトッと何かが俺の目の前に落ちた








「ぇ…は…？腕…？」








顔を上げると、目の前の呪霊の肘から下の部分が無くなってる






そしてその部分は今、俺の足元にある。


一体全体、何が起こった？






先程まで、目の前にあった腕が俺の目の前に落ちている


そして、隣の人物はなんか武器っぽいもん出してる







ということは、斬ったのか？


早すぎて見えなかった。





あの扇子で、腕を斬ったって事でいいんだよ…な？






悶々と考えている俺に、その人は容赦なく目の前にいた呪霊を斬っていった。







そして突然、竜巻が現れ近くにあった壁やら瓦礫やら呪霊が一気に飛んで行った。




なんか呪霊のオマケ感が半端なかった。








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