呪術師達の休日#2 ページ24
「海だーーーーッ！！！」
ザーザーと強くアスファルトに打ち付ける波の音を掻き消すように大声で叫ぶ虎杖
「ガキが…」
それを見た1年生3人はどこか呆れ気味に虎杖を見つめている
「荷物はこれで全部か？」
「しゃけ」
パンダ先輩､狗巻先輩2人が車の荷台から重そうな荷物を次々と運び出す
「あ､手伝います」
「いいっていいって 恵達は先に行ってろ」
そう言ってパンダ先輩はシッシッと追い払うような仕草をしながらクーラーボックスをヒョイと持ち上げる
『すいませんね伊地知さん 非番なのに駆り出して…』
「いえいえ､五条さんに扱き使われるより…ゴホン､こんな大荷物でしたら電車で来るのは些か不便でしょうから」
今一瞬､伊地知さんの本音が見えた気がしたけど…
『…にしても真希さん』
私はコソッと隣を歩いている真希さんに耳打ちした
「なんだ？」
『狗巻先輩って割とアウトドアなんですね ちょっと意外で…』
それを聞いた真希さんは､チラリと狗巻先輩を振り返る
「彼奴､休みの日は大抵一日中動画見てるばっかりなんだよ それの影響だろうな」
私はどこか納得したように何度か頷き､同じように後ろを振り返る
…本当に､術師であることを除けば皆ただの学生なんだな
「高菜ー？」
視線に気づいた狗巻先輩が声をかけてきた
『なんでもないでーす』
私は誤魔化すようにヘラリと笑い､前に向き直った
「…あれ？ここってなんか…」
虎杖が何か言いかけたが､その言葉は野薔薇の声で掻き消された
「わ！真希さんあの浜辺にある屋台見てくださいよ めっちゃ映えそうじゃないですか？！」
「お前そればっかだな」
呆れたように笑いながらも､真希さんは野薔薇の方へ行ってしまった
それを見送った私は､歩く速度を弱めてクーラーボックスを運んでいる狗巻先輩の隣に歩幅を合わせながら歩く
『手伝いますよ』
「おかか」
重そうな素振りをしながらも､先輩は首を横に振る
『大丈夫ですよ！これでも鍛えてるんで』
半ば無理矢理もう片方のクーラーボックスの持ち手を握る
グッと腕が地面に引っ張られる
『うわ…重いですね 何が入ってるんですか？』
「ツナマヨ､いくら」
そっか皆のお昼ご飯か
釣りに行くと聞いて､寮母さんが張り切って作ってくれたのだ
「高菜」
『いいですって 先輩のお陰で初めて1､2年皆揃って遊びに来れたんですから…あ､でも乙骨って先輩はいませんけどね』
それを聞いた先輩は､フフッとどこか楽しそうに笑った
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セイ - いやーそう思えて頂いて良かったです もう少しで過去編が終わって一時休載になりますね…またアニメ2期が始まると同時に再開する予定ですので､ぜひぜひロビンさんには楽しみにして下されば幸いです (2021年5月17日 23時) (
レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
ロビン - なんかもう色々しんどい、、！！最後泣いてたのってごじょせん達との思い出が消えたって考察でいいですかね？！しかもミィちゃん、、！！(TT)つらすぎふ、、、 (2021年5月17日 21時) (レス) id: 5a02811cab (このIDを非表示/違反報告)
セイ - いつもありがとうございます！伏線…どうでしょうかねぇ？ (2021年4月26日 0時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
ロビン - 更新おめでしゅ！！今日最初から読み直しました笑最初の方に祖父の件がチラッと出てビックリしました！最初からこの話の伏線を、、、？ (2021年4月25日 1時) (レス) id: 5a02811cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作成日時：2021年4月24日 2時
