聾桟敷 ページ46
「なんだお前ら これから任務だったのか？」
「すじこ…」
野薔薇達は机の上に広げていた宿題と､持ち寄ったトランプなどのカードゲームなどを片付け始めた
『結局遊んでばっかで…宿題全く進んでなかったね』
「俺はお前らと違って､初日に全部終わらせたからな」
そう言って伏黒は､野薔薇と虎杖を見下ろす
「私の宿題やらせてあげてもいいのよ？」
「…遠慮しとく」
ゆっくりと片付けを続けている1年勢を他所に､補助監督の女性は腕時計をチラチラと気にしているようだった
「よっし 一通り片付いたわね」
「良かった…！ギリギリセーフッスよ」
補助監督さんは安堵の溜息を漏らして､パタパタと忙しなく部屋を出ていった
その後を追って野薔薇達も部屋を出る
『…行ってらっしゃい 気をつけて』
私は僅かに笑顔を浮かべながら3人に手を振った
「応！」
「多分明日か明後日には帰ると思う」
男子2人は端的な言葉を残して去っていく
残った野薔薇は､ふと足を止めて私を振り返った
そして私が掲げて左右に振っていた手をパチンッと強く叩く
「それじゃ！」
大きな笑顔を浮かべると､野薔薇はタタッと走って行ってしまった
「どうしたA 残念そうだな」
真希さんが､からかうように私に声をかけた
『当たり前じゃないですか…私だって4人揃って任務に行きたかったですよ』
「ツナマヨ」
「お前は先ず､自分自身の個性(戦い方)を確立していかないとな」
パンダ先輩がまるで諭すように笑う
それに同調するように狗巻先輩が強く頷いた
『…まぁ確かに 今回の交流会で身を持って実感しましたよ』
私は野薔薇と交わした掌を見つめた
それと同時に､交流会での失態が頭を次々よぎっていく
『特級レベルの呪霊が本気で息を潜めたら…私なんかじゃ全く把握できませんでした 相手の等級が高くなればなるほど呪力の扱いに長けているので､居場所が特定できなくて…』
「ふーん…呪力が強い奴ほど探しやすいってわけでもないんだな」
「逆に弱い呪霊の方が､呪力を上手くコントロールできないから見つけやすいってことか」
先輩方は納得したように強く頷いた
「なになに何の話〜？」
私の後ろから突然顔を出した五条先生
ギョッとしたように先輩方は驚いて其方に目をやる
『…こういう存在自体がバグみたいな人も例外じゃないですね』
「え､何 僕いきなりディスられた？？」
『褒め言葉ですよ 多分』
私はワザと皮肉を含んだ言葉を吐いてハッと鼻で笑った
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セイ - え、あ、ほんとだ？！ありがとうございます！最初は見切り発車で始めたシリーズも､ここまで来ると色んな方々の目に入ると思うと緊張しますね… (2021年4月11日 23時) (
レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
ロビン - お気に入り登録100人達成おめです！嬉しいような悲しいような、、、 (2021年4月11日 18時) (レス) id: 5a02811cab (このIDを非表示/違反報告)
セイ - あー…そうですね 多分本編は交流会まで､んで番外編で五条先生の過去編出して休暇って感じですかね また2期が始まったら続編出します (2021年3月22日 23時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
ロビン - もうすぐアニメは1期が終わりそうですがこのお話はいつまで続きますか？今の展開すごく面白いです！主様のお話は他の人のとはまた違った面白さがあってめちゃくちゃ好きです！！ (2021年3月22日 22時) (レス) id: 955356ab25 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - なんだかロビンさんの出現率が異常に高くて怖いです…いつもありがとうございます (2021年3月8日 0時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作成日時：2021年3月5日 22時
