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後悔のない ページ41

…そして数時間後

私達は京都校との交流会という名目で野球をしています

『なんでまた野球なんて…』

私は慣れないグラブに向かってバシバシとボールをぶつけては掴み、投げては掴みと繰り返しながら不服げに呟いた

「しゃーねぇだろ あの馬鹿は…言い出したらぜってーに曲げねぇからな」

『てっきり個人戦をするものだと思ってて…そうだ 真希さんは肩の怪我大丈夫なんですか?』

バットを担いでいた真希さんは、患部をバットで軽く叩いた

「この通り 家入サンのお陰で傷1つないぞ」

そう言って腕をブンブンと振り回すが、痛む様子はなさそうだった

『へぇ…それなら良いんですけど 真希さんはどちらかと言うと釘バットの方が似合いそ…』

「あ?」

『いえなんでも…』

私はサッと笑顔で目を逸らした

そんな私に心底ムカついたようにワナワナと拳を震わせている

「お前…少し前まではナヨナヨした根性なしだと思ってたのに、悪い意味で図太くなりやがって…!」

『ダメですかね…?』

そう言って私は笑いながら真希さんの顔を上目遣いで覗き込んだ

グッと言葉を詰まらせる真希さん

「…別に 前よりはいいんじゃね」

そう言ってプイッとそっぽを向いて去ってしまった

「すごいな 真希さんにあんな事言ってもキレられないなんて!」

虎杖が目をキラキラさせて私に詰め寄る

「アンタならソッコー殴られるでしょうね」

『ギリギリのラインがあるんだよ 私だってそのライン超えちゃったら絶対殴られる』

私はそう言いながら、靴紐を結んでいる伏黒の隣に腰掛けた

私の出番はまだ先なので、ゆっくりと観戦でもしようかと思ってる

「あ、次キャッチャー俺だわ ちょっと行ってくる!」

「絶対打たせんじゃないわよ?!」

虎杖を見送り、私はボーッと空を見上げた

「何湿気たツラしてんのよ」

『んー?楽しいなーって…』

私の返答に、野薔薇は少し首を傾げた

「何言ってんのよ まだ始まったばかりだし 何よりA1回も打ってないじゃない」

『…確かに』

色々あったし、今回の交流会では人死にもあった

それを考えると、私も心から喜べないのも本心だ

でもまぁ、こんなに高校生活が楽しいなんて…1ヶ月前の私なら考えつかなかったな

『…此処に来れて良かった』

私は心底幸せな気持ちで呟いた

家族、仲間→←対面



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設定タグ:呪術廻戦 , 呪術 ,   
作品ジャンル:アニメ
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セイ - え、あ、ほんとだ?!ありがとうございます!最初は見切り発車で始めたシリーズも、ここまで来ると色んな方々の目に入ると思うと緊張しますね… (2021年4月11日 23時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
ロビン - お気に入り登録100人達成おめです!嬉しいような悲しいような、、、 (2021年4月11日 18時) (レス) id: 5a02811cab (このIDを非表示/違反報告)
セイ - あー…そうですね 多分本編は交流会まで、んで番外編で五条先生の過去編出して休暇って感じですかね また2期が始まったら続編出します (2021年3月22日 23時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
ロビン - もうすぐアニメは1期が終わりそうですがこのお話はいつまで続きますか?今の展開すごく面白いです!主様のお話は他の人のとはまた違った面白さがあってめちゃくちゃ好きです!! (2021年3月22日 22時) (レス) id: 955356ab25 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - なんだかロビンさんの出現率が異常に高くて怖いです…いつもありがとうございます (2021年3月8日 0時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セイ | 作成日時:2021年3月5日 22時

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