27話 : 事件? ページ27
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「で?」
「……その、」
「何がどうなるとこうなるんだい、悟」
「いや、俺ほんと、なんもしてないんだって!」
「じゃあ、なんでAは泣いているんだい?」
「こっちが聞きてぇわ!!」
リビングのテーブルを挟んで、口論している2人。
話題はもちろん、Aが泣いていたことについて。
五条が起こしたと言っていたにも関わらず、
なかなか部屋から出てこないAを心配して、
家入が見に行くとベッドに蹲って泣いているAの姿。
当然、五条が泣かせたようにしか見えず、
五条を問い詰めている、今現在。
「いや、マジで!
俺何もしてないって!!」
「はぁ…
悟、素直に謝りなよ」
「だぁかぁらぁ!!」
叫ぶ五条。
と、そこで、寝室の扉が開く。
中からAが出てきて、夏油の裾を引っ張る。
「……違う」
とか細い声で、夏油に話すA。
夏油は頭を撫で優しい声色で、
「落ち着いて、
何が違うんだい?」
「…悟のせいじゃ、ない…」
と夏油に伝える。
夏油は少し考え、
「……もしかして、悟を庇っているのかい?」
「待て待て、違うって言ったじゃん!」
「悟に言わされている可能性が…」
「……そんな信用ない!?俺」
「「ない」」
と後ろから家入も加わり、夏油と一緒に返事する。
「…違うの、ほんとに…」
と少し眉を下げて、話すA。
そんなAに夏油は、
「分かった、信じよう」
「俺は最初から違うって言ったじゃん」
「…じゃあどうして泣いていたんだい?」
「無視ですかー?」
と言うと、Aの瞳が一瞬揺れる。
「……、怖い夢を見たの…」
「怖い夢?」
と夏油が聞き返す。
Aは小さく頷いて、言葉を続ける。
「…よく覚えてないけど、怖かったの……」
俯いたまま、話すA。
夏油と家入は驚くが、直ぐに夏油は優しく微笑みAの頭を撫でる。
「そうか、それ怖かったね
…この話はこれで終わりにしよう
さぁ、早く席に着いて
せっかく作った朝食が冷めてしまう」
「あ、夏油〜
私の分のトースト焼いて」
とすっかりいつもの調子で話す2人。
五条は、と言うと…
Aを見つめていた、少しだけ目を細めて
その目は少しだけ、Aを警戒しているようにも見えた。
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さくら(プロフ) - コメント失礼します!読めることが嬉しいので、ルーシェさんが書きやすい方で、大丈夫です!!更新頑張ってください! (2020年11月15日 0時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
ミサカ - コメント失礼いたします。更新方法についてですが、他の皆様もおっしゃっているように私も作者様のしやすい方法がいいと思います!ただ、個人的には本誌の時間軸のも読みたい、、という葛藤もあります、、どちらでも応援しています!頑張ってください(^^) (2020年11月14日 20時) (レス) id: 621bb75200 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 初じめましてっ!!いつも更新楽しみに読ませてもらってます!!私は分けても分けなくても喜んで読みますっ!ルーシェさんが書きやすい方で無理ない程度にできる方で…。この作品めちゃめちゃ好きです!!更新頑張ってください!! (2020年11月14日 20時) (レス) id: a001c22ffc (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - ただ原作編の夢主が現作品から何か変化(性格とか考えとか)があった設定であった場合、ちょっとネタバレ感あるかな?と。個人的にはどちらでも嬉しいので作品さんの負担にならない方でお願いします!長文失礼しました。応援してます!頑張ってください! (2020年11月14日 19時) (レス) id: 14272ccc3a (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。アニメ最高ですね!発狂して怒鳴られました笑この作品もめっちゃ好きです。作品のことですが出してもらえたら全然読みます!むしろwelcomeです。 (2020年11月14日 18時) (レス) id: 14272ccc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーシェ | 作成日時:2020年10月26日 1時