20話 : 解決? ページ20
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五条の言葉に確かに と夏油は思うが、そんな結論を出していいのかを考える。
そんな夏油を無視して、五条は言葉を続ける。
「まぁ、だから言葉を知らない奴に何聞いたって無駄。
まずは、こいつに色々教えてからだろ」
と猫のように首根っこを掴まれているAを見て、笑う五条。
そして家入も、
「私も五条に賛成かな
さっきお風呂に入った時も色々わかってなかったし……
呪術とかについて聞くのは、後からでもいいと思う思う」
と言うと、五条がはAを離して、立ち上がり、
「はいっ、この話はこれで終わり!
じゃあ、俺風呂入ってくるから」
とリビングを出ていく。
続いて家入も、
「じゃあ、私も髪乾かそ〜」
とリビングを出て、先程、五条が入っていった部屋をノックしている。
奥から、「五条ドライヤー取って」「はぁ?!俺今脱いでんだけど?!」「早くして」と言った会話が聞こえてくる。
夏油は大きく溜息をつき、話題の中心であったAを見る。
Aはこの状況を理解しているのか、していないのか、呆然と立ち尽くしている。
「……まぁ、確かに…、焦ることはないか……」
夏油は呟き、Aに近づく
。
Aと目線を合わせるためにしゃがみ、
「突然、色々聞いてすまなかったね」
と優しい声で謝罪すると、
Aは小さく首を振る。
「……じゃあ、許してくれるかい?」
と夏油が問うと、Aは首を傾げる。
何に対しての許しを乞う行為なのか、わかっていない様子だ。
その可愛らしい様子に夏油は微笑み、
「じゃあ、言い方を変えよう
……これからも仲良くしてくれるかい?」
と問いかける。
Aはこれにも訳が分からないと言う様に首を傾げるが、
少し考える様な素振りを見せて、頷いた。
夏油はまたそれに微笑み、
「ありがとう
じゃあ、許してもらったことだし……
Aも家入に髪を乾かして貰っておいで」
とAに言い、Aは素直にそれに従う。
夏油は1人になったリビングで、ソファに座り、
先程のAの様子を思い出す。
純真無垢な瞳で素直に言うことを聞くA。
「……あれは、確かに可愛らしいな…
…悟が気にする理由もわかる気がするよ……」
と夏油は、1人呟き、愛おしそうに微笑んだ。
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さくら(プロフ) - コメント失礼します!読めることが嬉しいので、ルーシェさんが書きやすい方で、大丈夫です!!更新頑張ってください! (2020年11月15日 0時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
ミサカ - コメント失礼いたします。更新方法についてですが、他の皆様もおっしゃっているように私も作者様のしやすい方法がいいと思います!ただ、個人的には本誌の時間軸のも読みたい、、という葛藤もあります、、どちらでも応援しています!頑張ってください(^^) (2020年11月14日 20時) (レス) id: 621bb75200 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 初じめましてっ!!いつも更新楽しみに読ませてもらってます!!私は分けても分けなくても喜んで読みますっ!ルーシェさんが書きやすい方で無理ない程度にできる方で…。この作品めちゃめちゃ好きです!!更新頑張ってください!! (2020年11月14日 20時) (レス) id: a001c22ffc (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - ただ原作編の夢主が現作品から何か変化(性格とか考えとか)があった設定であった場合、ちょっとネタバレ感あるかな?と。個人的にはどちらでも嬉しいので作品さんの負担にならない方でお願いします!長文失礼しました。応援してます!頑張ってください! (2020年11月14日 19時) (レス) id: 14272ccc3a (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。アニメ最高ですね!発狂して怒鳴られました笑この作品もめっちゃ好きです。作品のことですが出してもらえたら全然読みます!むしろwelcomeです。 (2020年11月14日 18時) (レス) id: 14272ccc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーシェ | 作成日時:2020年10月26日 1時