空中キャッチ ページ14
(なんで？桜が倒した呪霊がなんで生きて分裂してるの？)
桜に抱かれ、地上にいる呪霊を見ていると、ソレは一気にこちらに向かい桜の腕を斬る。
ｸﾞｻﾞｯ
「きゃっ！？」
《Aﾞ》
斬られた桜の腕と共に、地上に落ちる私。
今度こそ完全に死 ぬ！！
ﾄｽｯ
五条「おやおや、空から可愛い女の子が」
ん？この声は……
「五条先生！？え？高専にいましたよね？てか、浮いてる！」
五条「五条家相伝の術式。空中浮遊や瞬間移動も出来るよ。
で、アレ何？」
空中で先生にお姫様抱っこをされながら、空中にいる分裂した呪霊の事を聞いてくる。
「桜が倒した呪霊なんですけど、分裂して……」
五条「へぇ、それより桜腕戻ってるね」
戻ってる？
私の側に来た桜を見ると、確かに腕は再生されていた。
《Aﾞ、大丈夫ﾞ？》
「うん、」
五条「それより、桜を一旦戻してくれる？」
「わかりました。桜ありがと、私は大丈夫だから戻って？」
そう伝えると、桜はゆっくりと姿を消した。
五条「気配が強すぎるからね。顕現したのが分かって僕はここに来た訳」
「ごめんなさい先生、私……刀を高専に置いてきたから桜を出して」
五条「怒ってないから大丈夫。
それよりアレを祓うから、僕にしっかりつかまってるんだよ」
「はい」
五条先生に言われた通り掴まっていると、先生は呪霊を瞬殺した。
凄い、分裂した呪霊を姿形まで消し去った。
流石最強。
「五条先生ありがとうございます」
五条「どういたしまして、それよりさっきの呪霊の気配は感じた？」
「いいえ、目の前に突然現れました」
五条「……そうか。取り敢えずこのまま高専に戻るよ」
そう言い、先生は瞬間移動で一気に高専に戻った。
･
夏油「悟に邪魔されたけど、桜ちゃんを見ることが出来て良かった」
璃人「怨霊は凄いですね。腕まで再生するとは思いもしませんでした」
夏油「彼女は特別かもしれないね。
さて、今回の作戦は失敗だ」
璃人「五条悟が現れたからですか？」
夏油「そうだね。今度は彼女を連れて行くとしよう」
璃人「……」
夏油「では、隠家に帰るとしようか」
璃人「……はい」
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作者名：渚 | 作成日時：2021年1月31日 17時
