【呪術廻戦】くいーん・あい【五条悟】

40話 ページ41

「姫ちゃんせんせーーーい！」


廊下からドタバタと騒がしい足音が聞こえる。


ノックもそこそこにドアを開けたのは虎杖。


後ろには釘崎もいる。


虎「姫ちゃん先生いる!?」


キョロキョロと室内を見回すがお目当てのAは見当たらない。


五「姫乃宮なら硝子の所に行ったけど…相談事ならグレートティーチャー五条が聞くよ？」


釘「違う！Aさんにお客さん！高身長イケメン高級そうなスーツ！」


五「ふーん…」


釘「虎杖！硝子さんの所行くわよ！」


五「面白そうだし僕もついてこー」


ソワソワワクワクといった様子の2人について医務室へ向かう五条。


五「あれ？そう言えば恵は？」


釘「伏黒は置いてきた。」


虎「あいつ乗り気じゃねーんだもん。」


五「ふーん。」


医務室へたどり着き、興奮した2人が中に飛び込んでいく。


『んで、この検死報告が…』


虎「姫ちゃん先生！」


釘「Aさん！」


資料に目を通していた、Aと家入が同時に顔を上げる。


『ん？2人ともどうした？あっ！五条君もいるー！何々？私に会いに来たの？』


五「姫乃宮に客だって。面白そうだからついてきた。」


家「客？」


『えー？今日は来客のアポ入ってないはず…』


釘「イケメンでしたよ！スーツも高そうなの着てたし！」


家「仕事関係かもしれないし、行ってみたらいいんじゃないですか？」


『うん、そうだね。硝子、この話はまた後で。』


家「了解です。」


4人で医務室から出て門へと向かう。


『名前聞いた？』


釘「えーっと、確かー清水？だっけ。」


虎「そうそう。清水さん。姫ちゃん先生知り合いっすか？」


『えー？どうだったろ？』


Aは考えるそぶりを見せながらも、思い当る節はないようだ。


目的の場所に背の高い人物が立っているのが見えた。


『五条君よりは身長低そうだねー。』


釘「Aさんの基準って五条先生なの？」


『基本ね。』


五「理想高すぎだよねー。」


『私もそう思う―。』


虎「だとしても五条先生は自分で言っちゃうんだ。」


近付いて行けば、Aを呼んだ人物がこちらに気付く。


「A。久しぶり。」


五「久しぶりって言ってるけど？」


『えっと？』


「俺だよ、俺。」


『おれおれ詐欺は間に合ってます。』


釘「嘘でしょ…覚えてないんですか？」


『どちらさまでしたっけ？』


「君の婚約者です。」


｢｢『婚約者―!?!?』｣｣


その場に五条以外の叫び声が響き渡った。

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