【呪術廻戦】くいーん・あい【五条悟】

35話 ページ36

五「開始１分前でーす。ではここで歌姫先生にありがたーい激励のお言葉を頂きます。」


庵「はぁ!?え…えーっと、あー…ある程度の怪我は仕方ないですが…」


『歌姫さんガンバッ！』


庵「そのぉ…時々は助け合い的なアレが…」


五「お時間でーす。」


庵「ちょっ五条‼アンタねぇ」


五「それでは姉妹校交流会…スタァートォ‼」


庵「先輩を敬え‼」


『まぁまぁ…』


室内の壁に取り付けられたモニターに、冥冥が烏と共有した視覚映像が映し出される。


『皆強くなったなぁ…』


あちらこちらで生徒同士の戦闘が繰り広げられる中、モニターを見ながらAが呟く。


冥「Aもまた強くなったと聞いたぞ。」


『え？』


冥「どうだ？高専を辞めて私と組まないか？」


『冥さんに誘ってもらえるなんて光栄です！』


冥「高専の倍は給料を出すぞ？」


『マジっすか！』


夜「おい、悟。止めてくれ。」


五「えー、何で僕が止めなきゃなんですー？」


夜「いいのか？お前の雑務や書類、誰がやってると思ってるんだ。」


五「げっ…それは…」


庵「いいじゃない。冥さんに付いていい男見つけてきなよ。」


五「姫乃宮、ここにいなよ。」


『はい、います。ってわけで冥さんごめんなさい。」


庵「ちょっと！五条！」


冥「残念。気が向いたら連絡して？」


『承知しました！』


夜蛾が胸を撫でおろしたその後、フィールドでは真希と三輪のバトルの最中。


冥「フフフ。面白い子じゃないか。さっさと2級にでも上げてやればいいのに。」


五「僕もそう思ってるんだけどさー。禪院家が邪魔してるくさいんだよね。素直に手の平返して認めてやりゃいいのにさ。」


冥「フフッ、金以外のしがらみは理解できないな。」


五「相変わらずの守銭奴ね。それよりさっきからよく悠仁周りの映像切れるね。」


冥「動物は気まぐれだからね。視覚を共有するのは疲れるし。」


五「えーー本当かなぁ。ぶっちゃけ冥さんってどっち側？」


冥「どっち？私は金の味方だよ。金に換えられないモノに価値はないからね。なにせ金に換えられないんだから。」


冥冥の方を向いていた五条が、今度は楽巌寺の方へグッと顔を向ける。


五「いくら積んだんだか。」


その時、壁に貼り付けられた札が赤く燃えた。


五「おっ動いたね。1対1かぁ。皆ゲームに興味なさすぎない？」


庵「何で仲良くできないのかしら。」


五「歌姫に似たんでしょ。」


庵「私はアンタだけよ！」

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