【呪術廻戦】くいーん・あい【五条悟】

33話 ページ34

『入ります。』


夜蛾の連絡後、すぐに応接室へ向かったA。


扉の前で声をかけて、扉を開ければそこには両校の学長が揃っていた。


『正道学長、私お茶くみじゃないんですけどー。』


夜「すまん。茶がどこにあるか分からなかった。」


文句を言いながらも、お茶を棚から取り出し手際よく淹れる。


『普段から人に任せてるからですよ！今度からやってくださいね。』


Aに任せている仕事の量や、仕事ぶりから夜蛾は彼女に弱いようだ。


『お待たせしました。』


二人の前にお茶を出し、夜蛾の隣に腰かける。


楽「それで、調子はどうじゃ？」


『体の調子ですか？疲労で絶不調です。』


ニッコリと笑顔で嫌味を発するA。


楽「そうか…目の方は？」


『嘉信学長、この間から随分目について聞いてこられますね？何かあったんですか？』


夜「この間？」


『打ち合わせの時、五条君と霞がいる前で。危うく秘密が漏洩する所でした。』


楽「あれだけで勘付く者がいるとは思わんかった。」


『そうでしょうか？五条君がいるのに？』


不穏な空気になってきた楽巌寺とAの間に夜蛾が割って入る。


夜「まあまあ2人とも。穏便に。」


『出来ません。そのせいで私が怒られたんですよ？桜さんめっちゃ怖かったんですから！』


楽「それはすまんかったな。許してくれ。」


『私の目は相変わらず使えないままです。あまり頼りにしないでください。期待に応えられませんので。』


夜「そろそろ学生たちも合流しただろう。」


空気を変えようと立ち上がった夜蛾に続き2人も立ち上がる。


そして外へ向かえば、夜蛾の言った通り人が集まっていた。


近付くにつれて、その異様さに気が付く面々。


『あ、悠仁。』


台車に乗った箱の中からポーズ付きのまま固まっている虎杖。


京都陣は変な人形に夢中だ。


楽「宿儺の器!?どういうことだ…」


楽巌寺の声に気付き、五条が手を挙げて近寄ってくる。


五「楽巌寺学長ー！いやー良かった良かった！びっくりして死んじゃったらどうしようかと心配しましたよ。」


楽「糞餓鬼が」


『やだー、儀信学長顔がこわーい。』


夜「A、それ以上煽るな。」


『はーい、あっ歌姫さーん！』


庵「A、元気にしてたー？」


ギュッと抱き付いたAをポンポンと撫でる庵。


五条は夜蛾学長にプロレス技をかけられている。


そのまま生徒達へ交流会の説明が行われると、時間まで一時解散となった。

34話→←32話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す