26話 side you ページ27
五条君からの視線に耐えながらも、無事に目的地までたどり着いた。
車を降りた今、とてつもない解放感が私を包み込んでいる。
同時に濃い呪い気配も感じるのは不愉快だ。
五「いるね。」
『これだけ気配が濃ければ居場所は分かるね。』
五「さっさと片付けようか。僕は一階回るから姫乃宮は二階お願い。」
『あいあいさー。』
五条君と別れて階段を上がれば、早速低級たちが襲い掛かってくる。
刀を一振りすれば、一気に消え去った。
『呪いの気配は薄まらないか…』
どうやら大元を叩かなければ駄目なようだ。
『まっ五条君がやってくれるだろう。』
と呟いた瞬間、背後から尋常でない呪いの気配を感じて飛びのく。
見なくても分かる、特級だ。
『何でッこっちなのっ！』
振り返れば人型をした呪いの姿。
両手をシュルシュルと伸ばしたり、巨大化させてみたり。
あいつは私で遊ぶ気らしい。
『とにかく五条君に連絡。』
表示してあった番号にワンコール。
これで五条君には伝わるはずだ。
素早く繰り出される規則性のない攻撃を躱しながらたまに攻撃を仕掛ける。
『五条君早く来てぇ！』
攻撃は当たるどころか、逆に弾かれて体が吹っ飛ばされる。
『さすが特級だね…私じゃ歯が立ちませーん！！』
叫んでみるが、五条君が現れる気配はない。
それからどのくらい時間が経っただろうか…いや、実際には数分かもしれない。
私は見事にボロボロにされた。
特級は物足りなそうにくねくねと体を動かしている。
『分かった分かった。もうちょっと頑張るから、まだ殺さないで。』
当たらない攻撃を何度も何度も繰り返す。
呪力が尽きることはないが、さすがに足が笑ってきた。
『くそぉもっと体力つけておくんだった。』
一瞬足がもつれ、そこを狙ったかのように呪霊の攻撃がわき腹を貫く。
『ぐっ…いてててぇ…』
ラストスパートとばかりに次々と鋭い形をした呪霊の腕が伸びてくる。
躱すたびに体からは血がなくなっていく。
体力の限界とわき腹の痛みで、すべての攻撃をよけられず傷は増える一方だ。
『んもぉ…五条君まだぁ？』
ずるずると壁にもたれて座り込む。
目の前には特級。
『しゃーない。君には使ってあげよう。特別だよ？ってか私がピンチなだけだけど。』
五条君がいないなら使っても問題はない。
死ぬよりましだ。
血だらけの手で眼鏡を外す。
『開眼』
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タン塩(プロフ) - ファニー☆さん» ファニーさん！嬉しいですー！こちらこそ本当にありがとうございます！申し訳ないなんて言わないでください(;_:)コメント頂けると本当に励みになります(*'▽')！執筆頑張りますのでよろしくお願いします<(_ _)> (2021年3月2日 21時) (
レス) id: d74646fb38 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - また書き込んで申し訳ないですが……毎回毎回読む度に心鷲掴みされて仕方がないくらいハマっています(笑)本当にありがとうございます(。´Д⊂)笑 (2021年3月2日 6時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
タン塩(プロフ) - ファニー☆さん» 初めまして(^^)コメントありがとうございます！とても嬉しいです！今後もファニーさんに楽しんでいただけるよう頑張りますので、よろしくお願いしますm(__)m (2021年1月24日 11時) (レス) id: b435baf74f (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 初めまして(^^)今までにない設定もので面白いです！果たしてどうなるのか!?展開が楽しみです♪素晴らしい作品ありがとうございます！ (2021年1月24日 6時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タン塩 | 作成日時：2021年1月21日 1時
