【呪術廻戦】くいーん・あい【五条悟】

2話 ページ3

三人目の一年生、釘崎野薔薇のいかれっぷりも確かめ、4人で食事を終えて帰り道を歩く。


ザワザワと人がうごめく街。


そこへ一際目を引く高級車が停車された。


降りてきた男性は高級車に見合った身なりと風貌。


エスコートを受けて降りた女性は一同が視線を奪われるほど綺麗な容姿と立ち振る舞い。


虎「うわっ…すっげー美人。」


釘「さすが東京…」


伏「五条先生、あれって姫乃宮先生じゃ。」


伏黒の言葉に呆れた視線を投げる虎杖。


五条は黙ってその光景を眺めている。


虎「伏黒ぉ…お前の目は節穴かぁ？確かに姫ちゃん先生は可愛いけど…さすがにあれほどでは…」


釘「姫乃宮って誰よ。全く話が見えないんだけど。」


伏「姫乃宮A先生。高専の主任教諭だよ。ってか虎杖失礼。」


釘「その姫乃宮先生？なら声かければいいじゃない。ちょうど話も終わったみたいだし。」


釘崎が顎を向けた先に、笑顔で手を振って車に乗る男性を見送る女性の姿。


車を見送ってホッと息をつくと、鞄から例のメガネをかけて素早く装着した。


虎「えぇーーーーー！」


虎杖の大声に姫乃宮の視線も彼らをとらえる。


伏「ほらな？」


五条の姿を見つけ嬉しそうに走り寄ってくる姫乃宮。


『皆―！お出かけ楽しかった？五条君は私に会いに来てくれたの？』


釘「え、この人さっきの美女と同一人物？ギャップやばいんだけど。」


虎「姫ちゃん先生って何者！？」


五「皆―僕先に帰るねー。姫乃宮、生徒の事よろしく。」


言うが早いか、そそくさとその場を立ち去る五条。


『もっ！五条君てば照屋さん！』


伏「それは違うと思います。」


『釘崎野薔薇ちゃん？私、姫乃宮Aです！これからよろしくね！こんなかわいい子が来て、皆良かったねー！』


釘「何だAさんいい人！」


ニコニコと差し出されたAの手を上機嫌に握り返す釘崎。


挨拶を終えると、再び高専に戻って歩き始めた。


伏「姫乃宮先生、帰りこっちじゃないですよね。」


『いいのいいの！私も仕事残ってるから学校まで行くし。』


釘「はっ！これから仕事？超ブラックじゃん。」


虎「ってか姫ちゃん先生、メガネない方がいいよ！五条先生も落とせるかも！」


『あはは、悠仁ありがとう。』


釘「なに!?つまりそう言う事なの!?」


伏「まあ半分ストーカーだけどな。」


『恵、余計な事言わない！』


ワイワイと寮までたどり着けば、Aは仕事を片付けるべく、校舎へと歩いて行った。

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