1話 ページ2
東京都立呪術高専専門学校
日本に2校しかない呪術教育機関の1校
(表向きには私立の宗教系学校とされている)
その職員室で、書類と睨めっこする教員が1人。
姫乃宮Aである。
ブツブツと書類を読みながら、印鑑を押し、PCに目を通す。
そこに響くノックの音。
『はい。』
「姫乃宮いるー?」
その声に彼女はいち早く反応を示し、ドアの目前までダッシュ。
ガラっと開くころには扉の前に彼女の姿があった。
『五条クーン!!!お帰りなさい!無事?怪我無い?あー今日もお顔が国宝級!』
うっとりと目隠しの人物を見つめる彼女は少し異常。
五「あーはいはい。新入生連れてきたよ。」
そんな彼女を華麗にスルーして話題を変えるのは、呪術師最強の五条悟。
彼の後ろでAの迫力にドン引いているのが両面宿儺の器である虎杖悠仁。
五「悠仁、そんなにビビらなくて平気だよ。この人僕にしか興味ないらしいから。」
『やだぁ…この人には僕しかいないからなんて…』
五「言ってねーよ。」
冷たくあしらわれても少しも傷ついた様子のないA。
五「姫乃宮。この子が宿儺の器、虎杖悠仁君。」
虎「ちわーす。虎杖悠仁、好きなタイプはジェニファーローレンス!よろしくお願いします!」
きっちりお辞儀をした虎杖に向き合うA。
『初めまして。姫乃宮Aです。好きなタイプは五条悟!よろしくね。』
ニッコリと笑顔で手を差し出すA。
差し出された手を遠慮がちに握る虎杖。
五「変人だけど、一応僕の先輩だし主任教諭だし困ったことがあったら何でも聞いて。僕は任務でいない事も多いから。」
『ごっ五条君が…私を褒めているぅ。それに先輩って言った…』
五「褒めてねーし、年だけは先輩でしょ。悠仁、そろそろ部屋に案内するよ。」
『えーーもう行っちゃうのー!?』
やだやだ!とわがままを言っているAを無視して扉を閉める五条。
そのまま部屋へと歩き出した。
虎「先生達いっつもこんな感じなの?」
五「ん?姫乃宮と?」
虎「うん。」
五「まあ、唯一僕の苦手な人種かなぁ…」
虎「姫ちゃん先生って前見えてんの?五条先生もだけど…あんな瓶底眼鏡漫画でしか見たことないよ。」
五「確かに。呪術師は変なやつ多いからね。まともなのは僕だよ!」
五条の言葉に「えー」と顔をしかめる虎杖。
五「はい、ここが悠仁の部屋だよ。」
そして始まりのドアが開いた。
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タン塩(プロフ) - ファニー☆さん» ファニーさん!嬉しいですー!こちらこそ本当にありがとうございます!申し訳ないなんて言わないでください(;_:)コメント頂けると本当に励みになります(*'▽')!執筆頑張りますのでよろしくお願いします<(_ _)> (2021年3月2日 21時) (レス) id: d74646fb38 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - また書き込んで申し訳ないですが……毎回毎回読む度に心鷲掴みされて仕方がないくらいハマっています(笑)本当にありがとうございます(。´Д⊂)笑 (2021年3月2日 6時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
タン塩(プロフ) - ファニー☆さん» 初めまして(^^)コメントありがとうございます!とても嬉しいです!今後もファニーさんに楽しんでいただけるよう頑張りますので、よろしくお願いしますm(__)m (2021年1月24日 11時) (レス) id: b435baf74f (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 初めまして(^^)今までにない設定もので面白いです!果たしてどうなるのか!?展開が楽しみです♪素晴らしい作品ありがとうございます! (2021年1月24日 6時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タン塩 | 作成日時:2021年1月21日 1時