38話 ページ39
パ「A!やばいのなんのって!」
『はい。やばいねー。2人の様子は?』
パンダから降ろされた2人。
『どうやら2人とも重症だね。特に恵…厄介だ。』
反転術式で真希の出血点を止める。
パ「A、反転術式使えたのか?」
『ちょっと前にね。いやぁ天才に追いつくのは大変だよ。』
どうしようかとAが悩んでいれば、スマホが鳴る。
『はい、姫乃宮。』
<Aさん?現着ー。>
『硝子!助かったー!これからもう二人追加ね。』
<棘の応急処置、良かったですよー。>
『本当?ありがとー。でも硝子みたいにはいかないねー。もっと練習しなきゃ。』
<で、これはどういうことですか?>
『まだ分かんない…狙いが学生なのか、それとも別なのか。』
<別って…>
『今らか恵と真希が行くから。特に恵、重症だから早めにお願い。』
<了解です。>
電話を切ってパンダに目を向ければ、すでに2人を担いでいた。
『この先、硝子が待機してるから。すぐ連れてってあげて。』
パ「はいよ。」
すぐさま走り出すパンダを見送って、Aも森の中へ走り出す。
近くからドカンドカンと聞こえてくるのはそちらで交戦中ということなのだろう。
その方向へ向かっていれば、途中で帳があがった。
上を見れば空に浮く1人の人物。
『五条君…かっこええぇ!』
次の瞬間には五条は消えていた。
『帳があがったって事はもう大丈夫だよね。』
Aは来た道を戻る。
その最中、今までとは段違いに大きな音が響く。
『終わったね。』
救護場所に戻れば、家入が伏黒の治療にとりかかっている所だった。
『戻ったよー。終わったよー。』
西「Aちゃん。」
パ「お疲れー。」
『私何もしてないけどねー。』
あははーと笑うA。
『野薔薇と麻依は?』
家「歌姫さんと一緒だそうです。」
『そう。んじゃ大丈夫だね。硝子、ここはお願いー。』
家「どこ行くんですか?」
『被害確認。葵と悠仁は無事だろうし、中が気になる。』
家「中…」
その時彼女の電話が鳴った。
『はい。姫乃宮。』
電話に出ればAの顔色が変わる。
『くっそ…そっちが目的だったか…。』
家「何?どうしたんですか?」
『やられた。硝子、仕事増えるよ。』
家「えっ…意味が分からないんですが…」
家入の声も耳に入らないほど、Aは顔をしかめて考え込んでいた。
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タン塩(プロフ) - ファニー☆さん» ファニーさん!嬉しいですー!こちらこそ本当にありがとうございます!申し訳ないなんて言わないでください(;_:)コメント頂けると本当に励みになります(*'▽')!執筆頑張りますのでよろしくお願いします<(_ _)> (2021年3月2日 21時) (レス) id: d74646fb38 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - また書き込んで申し訳ないですが……毎回毎回読む度に心鷲掴みされて仕方がないくらいハマっています(笑)本当にありがとうございます(。´Д⊂)笑 (2021年3月2日 6時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
タン塩(プロフ) - ファニー☆さん» 初めまして(^^)コメントありがとうございます!とても嬉しいです!今後もファニーさんに楽しんでいただけるよう頑張りますので、よろしくお願いしますm(__)m (2021年1月24日 11時) (レス) id: b435baf74f (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 初めまして(^^)今までにない設定もので面白いです!果たしてどうなるのか!?展開が楽しみです♪素晴らしい作品ありがとうございます! (2021年1月24日 6時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タン塩 | 作成日時:2021年1月21日 1時