☆騎士と王女 ☆ 貴方side ページ42
.
メイド「ルナ様、酷いお怪我ですわ
医務官に一度見せた方が………」
あたしの腕や肩に巻かれた包帯を見て、心配そうに眉を下げる、メイドさん
それは、エドラスに来る前、グレイとの仕事の際に負った怪我だ
「あ、平気………だ、大丈夫です」
気をつけないと外れてしまう敬語。「しっかり!」と心の中で、自分に言い聞かせる
そんな間にも、メイドの人達は、手慣れた様子で、あたしに服を着せていく
もちろん、この歳になって、誰かに着替えを手伝ってもらうことなんてなかったから
内心、辟易ろいでいる
コルセットの締め付けに引き攣った笑みを浮かべながらも、
メイドさんが用意した服を着せてもらった
それは、淡い青の裾がふんわりと膨らんだドレスで
その美しさに目を奪われる
「き、綺麗なドレス………」
メイド「あの……ルナ様がお気に召していたものですが………」
「あ………そ、そうでしたね!あはは〜」
危ない危ない………
それに、念の為にと、ギルドマークの上にも包帯を巻いておいて正解だった
ギルドマークはフェアリーテイルの証。これを見られたら、正体がバレてしまう
コンコン………
突如、ドアのノック音が響いた
エドライラ「俺だ。入っても良いか?」
「!!!」
エドラスのライラ………!!
ドクン、ドクン………心臓が煩く鳴る
「………いいですよ、ライラ」
焦りを表に出さないように、感情を抑えて、そう返事をした
ガチャ………っと扉が開き、黒髪の男が部屋に入ってくる
あたしが良く知っているライラと彼は、異なる世界の同一人物
初めて会った時、一目見て、ライラだとすぐに分かったものの
彼とライラはどこか違う
性別の事もあるだろうが、それ以上に
声も笑顔も視線も言葉も………
何もかもにおいて、彼はアースランドのライラの様な温かさを持っていなかった
「何の用ですか?」
あたしの前に立つエドラスのライラにそう問う
漆黒の瞳はジッとあたしを捉えていて、その鋭い視線に思わず背筋が凍る
エドライラ「用がなくては訪ねてはならないのか?
これから夫婦となる仲なのに」
彼はそう言うと、グイッとあたしの腕を引いた
.
☆Out of order ☆ 貴方side→←☆騎士と王女 ☆ 貴方side
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
505人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルル(プロフ) - 闇姫さん» はい!頑張ります(((o(*゚▽゚*)o))) (2015年10月4日 10時) (レス) id: 20012244a3 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫(プロフ) - ルルさん» これからも頑張ってくださいね!! (2015年10月3日 16時) (レス) id: 4e41a31494 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 闇姫さん» ありがとうございます!!!すっごく嬉しいです(((o(*゚▽゚*)o))) (2015年10月3日 16時) (レス) id: 20012244a3 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫(プロフ) - ルルさん!殿堂入りおめでとうございます(*´˘`*) (2015年10月1日 19時) (レス) id: 4e41a31494 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 紺藍堕天使ラミアさん» コメント、ありがとうございます!!一生懸命頑張って、土曜日にまた戻って来ますね(*^◯^*) 土曜日の更新をぜひ、お楽しみにヽ(^ω^)ノ (2015年9月30日 17時) (レス) id: 20012244a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルル | 作成日時:2015年8月25日 19時