☆騎士と王女 ☆ 貴方side ページ41
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「なぜ………他人をそこまで蔑ろに出来るの……ですか………」
絞り出した声は、震えていた
この震えが恐れなのか、将又、怒りなのか…………
いや、双方の意味を含んでいるだろう
「アースランドの人間も、エドラスと同じ………皆、生きています………
簡単に奪っていい命などでは……ない………」
ファウスト「……何が言いたい」
「なんで………そんな卑劣なマネが………できるの………」
王は、この先、決して止めることをしないだろう
いくら魔力を手に入れても、欲望に駆られ、さらなる魔力を欲する
その度に、アースランドの人間を魔力源とし、その命を奪うのだ
そんなことーーー許せない
ファウスト「卑劣?違うな
これはワシがこの国を想うが故の行為
決して、卑劣などではない」
「国を想う………!?何をバカなことを!!
それはあなたの欲望でしょ!?
それを国を想うが故だなん「ルナ」」
あたしの言葉に被さった言葉は、酷く冷たかった
ゾクリ………寒気を感じ、身の毛立つ
ファウスト「お前は政に口出ししてはならぬ
それがエドラス王家の掟だ
お前は巫女としての役目"のみ"を果たせ」
「でも!!」
ファウスト「わかったなら、下がれ」
.
ねぇ。もう一人のあたし
あたし、貴方と会ったことがないから、貴方がどんな人だったか良くわからないわ
貴方について知っているのは、兄様から聞いたことだけ
でも、貴方がもう一人のあたしなら………きっとこの状況に腹を立てていたはずよ
自分では何もできない、不甲斐なさ
それに父親からの酷く冷めた視線
少しだけ話しただけだけど、感じ取れた
この王は娘のことを何とも思っていない
愛情なんて、カケラもない
"巫女としての役目のみ"
それだけを果たす為のただの道具
こんなにも冷たい世界に、貴方は生きていたのね
*
『もう、何もわからない』
それは、彼が私に見せた、一度きりの弱さだった
誰のモノか、わからない血を付けて城に帰ってきた彼は、酷く怯えた顔をしていた
彼が腰にいつも携えている剣にも、同じように血が付いていて、
その綺麗な黄金は霞んで見えた
だから、私は嫌いだった
彼から何もかもを奪う戦が
大嫌いだったーーー
*
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ルル(プロフ) - 闇姫さん» はい!頑張ります(((o(*゚▽゚*)o))) (2015年10月4日 10時) (レス) id: 20012244a3 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫(プロフ) - ルルさん» これからも頑張ってくださいね!! (2015年10月3日 16時) (レス) id: 4e41a31494 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 闇姫さん» ありがとうございます!!!すっごく嬉しいです(((o(*゚▽゚*)o))) (2015年10月3日 16時) (レス) id: 20012244a3 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫(プロフ) - ルルさん!殿堂入りおめでとうございます(*´˘`*) (2015年10月1日 19時) (レス) id: 4e41a31494 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 紺藍堕天使ラミアさん» コメント、ありがとうございます!!一生懸命頑張って、土曜日にまた戻って来ますね(*^◯^*) 土曜日の更新をぜひ、お楽しみにヽ(^ω^)ノ (2015年9月30日 17時) (レス) id: 20012244a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルル | 作成日時:2015年8月25日 19時