[FAIRY TAIL] 妖精の尻尾の獣奏者 7

☆甘い時間を �� ☆ グレイside ページ4

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グ「何だよ、なんでも言えよ」





「……そ……その………」







「………ギュ……って…して……



……抱きしめて………」







さっきまでの勢いは何処へやら



耳まで赤くして俯き、小さい声でそう言った、ルナ






俺はベッドに腰を下ろし、片手でルナの肩を寄せる






グ「ほら。来いよ、ルナ」




「〜〜〜っ！！」






俺の肩に手を回し、ギュッと強く抱きしめてくる




首筋に顔を埋めるその仕草が愛らしくて、


俺はルナの腰に手を回し、後頭部に回した手は頭を撫でる





ルナは落ち着いたのか、力が入っていた肩から力がふっと抜けた



それでも俺を離さないルナに、少し意地悪いことをしてみる






グ「落ち着いたみてぇだし、寝るか」



「……え……っ…！」





バッと勢い良く顔を上げ、物足りなそうな表情を見せる



予想通りのその反応が可笑しくて、ついつい笑そうになった






グ「他にも何かあるのか？

言わねぇとわからねぇぞ」




「確信犯だ！！ニヤけてるもの！！」








グ「あー、そっか。ないなら寝るぞ」




「〜〜〜っ！！」









グイッ








突然、両頬を手で包むように掴まれてルナの方を向かされる




そして、ゼロになる俺たちの距離








チュ……






響くリップ音、重なりあう唇





近くで見える、伏し目がちな瞼から覗く水色の瞳の妖美な眼差しに、くらっとする







恋愛に関して奥手なルナは滅多に、自分からキスをしない



いや、滅多どころかこれが初めて





しばらく一人にしていたから、甘えているのか………





何にせよ、こんなルナはレアな訳で、俺の平常心は崩れる寸前まで来ていた








「……っぷは………ん〜、満足満足」





唇を離して嬉しそうに無邪気な微笑みを見せる、ルナ







グ「俺、まだ満足してねぇんだけど？」



「………はい？」



グ「だから、まだ満足してねぇんだって」






ルナはパチクリと瞬きをし、俺の言葉をしっかりと理解したようで、カァッと赤くなる






「そ、そんなカッコよく微笑まれても……心の準備が……


ちょ……ちょっと待っ……ん……っ…」







言葉の途中でルナの後頭部を抑え、口を塞いだ






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