[FAIRY TAIL] 妖精の尻尾の獣奏者 7

☆二人の王女 �� ☆ 貴方side ページ25

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エドアレン「ルナは大事な存在だったからね



エドラスの王家に女の子が産まれた場合、

その子は"神(シャゴット)の声を聴く巫女"として、丁重に育てられるんだ



ルナは、その巫女だった」




「巫女？」




エドアレン「そう、王家の式たりから、女性は政(まつりごと)に参政出来ないから、その代わりみたいなものさ



ルナは容姿にしても、その聡明にしても、巫女に打って付けだった



まぁ所詮、容姿が整っていた母上を王妃様の後妻にして、俺とルナを孕ませた父上の策だが」






そう言って、スッと目を細め、怪訝そうに顔を顰める




どうやら、親子の関係はあまり良くないらしい








エドアレン「兎も角、

そういうわけで何としても、アースランドに君と君の仲間を帰さないと」






エドアレン「ルナの願いが引き寄せたとはいえ、君は運がよかった


魔水晶にならず、この世界に現れたのだから」






「そうね


あたしが特殊体な魔導士だからってことも関係あるでしょうけど……


でも、なんだかおかしいのよ」




エドアレン「何が？」




「体に力が入り難いの


なんだか魔力がスッポリ抜けちゃったみたいに」





エドアレン「あー、アースランドの魔導士は、エドラスでは魔法が使えないんだ


これを食べて」





アレン兄さんは小さな瓶から、飴のような物を出し、あたしの口に入れる






「ふぁに、こりぇ？(なに、これ)」




エドアレン「エクスボール


これで魔法が使える筈だよ。どうかな？」






グッと拳に力を入れてみる……………が…………






「………変わらないわ………」



エドアレン「そんな馬鹿な！エクスボールが効かないなんて……」



「あたしの魔力が特殊なせいかしら………他の薬はないの？」




エドアレン「ある分にはあるんだが………


それを持っているのはジェラールなんだ」




「なら、ミストガンに薬を！」






あたしの提案に、エドラスの兄さんは首を横に振った





エドアレン「ジェラールは今、アースランドにいる

アースランドの者達を元に戻す為のアニマの残痕を探しているはずだからな


それに、アニマが展開されてから、ジェラールとの通信も取れなくなっている」







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妖精の尻尾の獣奏者、第一章


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