[FAIRY TAIL] 妖精の尻尾の獣奏者 7

☆エドラス �� ☆ 貴方side ページ23

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「エド……ラス……」





エドアレン「エドラスにはアースランドと同じ人物がいる


同じ人物が"違う一つの命"を持って存在しているんだ」





「そんな……対なる世界だから同一人物がいるだなんて………



信じられない………






………いや………そうでもないのかも………」






言葉の途中でふと思い出して、訂正をする






エドアレン「どういうことだい？」




「あたし、ここに来る前に声を聞いたの


エドラスを救ってって、あたしを呼ぶ声をね



その声の主がーーー」







「多分、あたし。ううん、絶対そうだわ


あれは、あたしの声だった」




エドアレン「エドラスのルナが君を呼んだと……？」







エドラスの兄さんの言葉に頷いてみせる




こっちのあたしが、この世界を救うようにとあたしを呼んだ





そのことから、エドラスには"もう一人のあたし"が存在する








エドアレン「そんなことが………」




「まぁ、同一人物が存在することはわかったわ




それにしても、こっちの世界のあたしはどこにいるの？


人を呼んでおいて……まったくもう……」






エドラスのあたしに会わなければ、エドラスをどう救えばいいのか、わからないじゃない



それに、アースランドにも帰れないから困りもの







エドアレン「………それは無理なんだよ



本人が君に会いに来たくても来れないんだ」




「………どういう意味？」





エドアレン「こっちの世界のルナは………




一週間前に死んだんだ」









「………え……



……死ん……だ……？」







エドアレン「馬に乗っている時、誤って崖から転落したんだ



それで、頭を打ってしまった………」







悲しそうに目を伏せるエドラスの兄さんの姿から、そのことは真実だと伝わってきた




もちろん、いい気持ちはしない






一度も会ったことのない少女だが、その子はもう一人の自分



他人のようには思えない









エドアレン「死して尚、エドラスの幸福を願っていたのか……



その想いが、君をこの世界に呼び寄せたんだろう」





「………この世界では、一体何が起こっているの？」





エドアレン「この世界の魔力は、失われ始めている



今から話す事は、君と君の仲間に大きく関わることだ


どうか、最後まで落ち着いて聞いて欲しい」







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