[FAIRY TAIL] 妖精の尻尾の獣奏者 7

☆その世界が呼んでいる �� ☆ ルーシィside ページ19

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二人は両端から刀を引っ張り合う





普通に考えたら、男のグレイの方が力は強いんだろうけど、


ルナの力の強さは尋常じゃないから






グレイもルナも、負けじと必死に刀を引き合っている







エ「はぁ……二人ともいい加減にしないか」





見兼ねたエルザが二人を止めようとした、その時ーーー




刀が柄から外れた








グ「……あ……」



「……わっ…！」





柄を掴んでいたルナは、引っ張っていた勢いを殺せず、バランスを崩してドテッと尻餅をつく






「……いたぁ………」






これには流石にグレイもやり過ぎたと思ったのか、苦い顔をした




ルナを起こそうと、手を差し伸べるグレイ。だけど、ルナはそれを取らない






その時、気づいた。ルナの様子が変なことに






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〜貴方side〜








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最初はそんなに気にしてなかった





きっと天気が悪いせい。雨だから、憂鬱なだけ




そんな風に考えて、朝から感じていた頭の痛みを気にしなかった







でも、グレイと言い争っているうちに、その痛みはズキズキと強くなっていって、




引っ張っていた刀が急に抜けて、転んだ時には酷い目眩で目の前が見えなくなった







「………あれ………？」







気持ち悪い。すごく変な気分




ズキズキと痛む頭、グルグルと回る視界








"___________て………"







何か………聞こえる……




………誰の声が聞こえる……









"…おね____い………えど______救って………ルナ………来て………"








なぜ、あたしの名前を呼んでいるの？



"来て"ってどこに？








「………あなたは………だれ……っ……！？」








その時、目の前が明るくなって思わず目を瞑る




同時に感じる妙な浮遊感。遠ざかって行くグレイ達の声と気配







薄れゆく意識の中で、確かに聞こえた









"お願い！エドラスを救って！


ルナ………来て！！"









その少女はーーーその世界はあたしを呼んでいた









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