[FAIRY TAIL] 妖精の尻尾の獣奏者 7

☆戦い前夜 �� ☆ not side ページ17

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一方、アニマを作り出す部屋ではーーー









バチバチバチ………ッッ！！！





音を立てながら膨らんでいく巨大なアニマ





それをジッと見つめる漆黒の瞳








アニマのそばに佇んだその一人の男は、その膨らみ行く巨体を見下ろしている






その男の姿は、甚だしいまでの威風凛然



漆黒の瞳の眼差しは、獲物を捉えんとする百獣の王の如くーーー鋭く、威厳がある








兵士「総隊長！！」




突如、部屋に駆け込んで来た兵士






？「どうした」




兵士「陛下がお呼びです！」




？「わかった………すぐに行こう


それと……王女の捜索はどうなっている？」




兵士「アレン王子が陛下の御命令で捜されています

ですが、まだ手がかりは掴めないそうです」






兵士の返答を聞くと、男は不敵な笑みを浮かべた







？「王子も必死だろうな


自分が目を離した隙に、王女が行方知れずになってしまったのだから」






？「このままルナが見つからないのでは、国に関わる


俺の直属の兵士にも捜させよ



どんな手を使っても良い。ルナ王女を見つけるのだ」







まさに、鶴の一声



兵士は「はっ！」と返事をすると、急いで部屋を出て行った









？「この作戦が成功すれば、俺は王女と婚礼を交わす………


そして、晴れて俺は正式な王位継承権を持てるのだ」





満足げにフッと笑う、男








？「目を離した隙に、行方知れず……？





よく言ったものだ


妹を大事にするあの王子に限って、そんな事などある筈がない




わざと逃がしたのか………？それとも………」








？「まぁ、良い。これだけの兵士を動かしていれば、捕まえるのは時間の問題



帰ってきたルナに直接聞くとするか





さて、王の機嫌を取りに行くかねばな……」








男はマントを翻し、部屋を後にする。そのマントの下からは金色の剣が覗いていた









これは全て、アニマがマグノリアの飲み込む、前日の話







互いの策略と思いが交差する中、いよいよその雨の日はやってくるーーー








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エドラス編、いよいよ開幕です！！

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