[FAIRY TAIL] 妖精の尻尾の獣奏者 7

☆戦い前夜 �� ☆ not side ページ15

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？「……とうとう……アニマが……開くのか………」





そう呟き、悲しそうに悔しそうに目を細める、青年





天幕の罹った大きなベッドと、壁に掛けられた絵画や高そうな装飾品



そんな物がある、やたら広い部屋で明かりを点けずに


青年は葡萄酒の入ったグラスを持ち、窓辺に腰をかけていた





月明かりに照らされる、銀髪と翡翠の瞳



着ているマント付きの白い服は、金の刺繍が入っている気品溢れる物だ






？「ルナ………君の願いは結局叶わなかった」





その男ーーーエドラス王国、第二王子、アレンはグラスに口付ける




浮かんでくるのは、一人の少女の姿







『兄様………私の体は………城に持って………帰らないで………ください』




『城で眠りたく………ないのです………私はここで………眠りたい………』





『アニマをどうか………お父様と彼の欲望を………お止め下さい………』









彼女は笑っていた。願いを震える唇で伝えながら









エドラスのアレン(以下 エドアレン)「………アニマは展開する……だが………そのままでは置かない………」





エドアレン「アースランドの魔導士や、向こうの世界の妹をエドラスの犠牲にはできない」







彼は飲み終えたグラスをテーブルに置いた




代わりに彼が握るのは、椅子に立てかけられていた銃



彼の背中よりも大きい、ライフルに似た、その黒い銃を背負う



さらに、テーブルに置かれた拳銃三丁を懐などに入れると





暗いその部屋を出て行った





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