[FAIRY TAIL] 妖精の尻尾の獣奏者 7

☆父親 �� ☆ 貴方side ページ13

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「……っ……！」






言葉も出ない。思わず目を逸らした






途端、家から飛び出して来たナツ



相当動揺していたのか、あたしの存在にも気づかずにそのまま行ってしまった





ハ「あ……ルナ……」




ナツに続いて出てきた、ハッピー




「ナツを追いかけるんでしょ？行ってあげて」


ハ「うん…わかった」



ハッピーが行ったのを見届けた後、家に入る





「おじゃましまーす」



ギル「お！来たか！

ほら、お前に菓子を買ってきたんだ」




そう言って、箱に入ったお饅頭やらお煎餅やらを差し出す






「嬉しい。ありがと


でも、これを渡す為にあたしを呼んだんじゃないでしょ？」





スッとあたしが目を細めると、ギルダーツは真剣な眼差しになった





「本題に入りましょ」








「まず、聞いてもいい？


その体のこと」





ギル「霊峰ゾニアで黒いドラゴンにやられた」



「黒い………ドラゴン……」



ギル「あれは間違いなく人類の敵だ


ナツにもこの事は教えた」



「そう………だからナツ、あんなにも動揺してたのね……」








ギル「次は俺の番だ


お前こそ、魔力どうした？」




「………やっぱり気づいてたんだ」




そっと目を伏せる


ギルダーツのことだから、気づく可能性はあると思ってた






ギル「拳を合わせた時、確かに三年前とは比べ物にならないほど、成長していた


だが、それは武力での話


魔力は三年前以下だった」




「低下………というか、半分になっちゃったのよ、あたしの魔力


右腕も"ホンモノ"ではないわ」





ギュッと右の拳を握って……開く



いつかは動かなくなる、この腕






「ギルダーツはあたしの家族(なかま)だもの


あたしのこと、話すね」








一から全て………



その話は端的にはまとめられなくて、フェアリーテイルのみんなに話した時のように、長い長い話になった




その間、ギルダーツは何も言わなかった





厳しい表情すら変えなかった









ギル「……それで………お前は、アレンとかいうその兄と戦うんだな？」




話が終わると、ギルダーツはそう切り出した







「……うん………戦うわ」




ギル「それがお前の望んだものとは違う結末に転んだとしても？」




「それはあたしが死んだり、兄さんを殺したり………そういう結末のこと？」






少し笑みを浮かべて言うと、彼は黙って頷いた









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☆父親 �� ☆ 貴方side→←☆その男、最強にて �� ☆ not side

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