☆氷刃 �� ☆ ページ46
.
「あたしはあっちの敵を仕留める
だから、ここはあなた達に任せていいかな、ルーシィ、ロキ」
その言葉を、ルーシィとロキは瞬時には飲み込めなかった
なぜなら、その言葉は今までのルナなら言わなかったからだ
彼女はいつでも多くの敵を、そして強い敵を自ら進んで相手をしていた
"守る"、彼女の刀にはその強い意志が込められている。そして、同時に彼女は何かに縛られているようだった
そうーー戦わなければいけない、そんな呪いのような意志に
だから、敵を前にしたルナが、他の者に敵を委ねるなど予想もしなかったのだ
ル「うん！！任せて！！」
ロキ「ルナも気をつけて」
ただ純粋に嬉しく思えた
ルナが、人を頼れるようになったのだと
.
「「殺せ！！人間は皆殺しだ！！」」
一匹の悪魔が、そう叫ぶ
その時、悪魔の目に銀の色が映った。それは美しい髪の色。刀を携えた少女を彩る色だ
あいつだ。仲間と冥界島を壊した、奴だーー
「「あの人間め！！ぶっ殺してやる！！」」
怒りのままに息巻き、こちらに近づいてくるその少女を攻撃しようとする
しかし、次の瞬間、視界から少女の姿が消えた
「「……え………っ…」」
驚きと焦りから、そんな呟きを零した悪魔の身体は既に斬り刻まれていた
その周囲には、先程まで周囲にいたはずの仲間達が同様に刻まれて血の海に沈んでいる
間髪を入れずに、空中にいる飛行型の悪魔の身体を、背後から白刃が襲った
「ぎゃああ！！」と、悲鳴を上げて落ちていく悪魔の背に刀を突き刺していたルナは、その悪魔の背を踏み台に空中で跳躍すると、飛んでいた他の悪魔に斬りかかった
タンッ……！
ルナは軽々と地面に着地し、自身で落とした悪魔の頭に刀を突き立てる
トドメを刺し、刀を引き抜いたルナは、横に刀を薙ぎ払い、それに付着していた血液を飛ばした
そして、刀を白夜銀花から漆穢に持ち替える
その時、背後から声がした
？「女一人が殺った様には見えねぇ有り様だな」
仲間の声ではない
そう判断したルナのその後の行動は、速かった
ガッキイイイッ！！！
声の主を確認することもなく、彼女は振り返ると同時にその人物に斬りかかった
しかし、耳障りな音は、ルナに一太刀が防がれたことを伝えた。思わず、彼女は目を見張る
漆穢と合わさっていたのは鋭い氷
それを手から出し、ルナと向かい合う男は不敵な笑みを浮かべた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 972人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はっち(プロフ) - うわぁぁぁ！ゆっと再会したと思ったら！最後の終わりー！！続編楽しみです！！ (2019年4月9日 15時) (
レス) id: 031bd78554 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - yu;na___さん» こんばんは、初めまして！コメントありがとうございます！！この小説を楽しんでいただけたようで、作者としましてもとても嬉しいですヽ(*^^*)ノこれからの展開もぜひお楽しみください(o^^o) (2019年2月25日 0時) (レス) id: dd63ad0ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - ちょこまみれのましゅまろさん» こんばんは、初めまして！コメントありがとうございますヽ(*^^*)ノそう言っていただけて本当に嬉しいです！これから更に怒涛の展開が待っています！ぜひこれからもご愛読して頂けると嬉しいです(o^^o) (2019年2月25日 0時) (レス) id: dd63ad0ef7 (このIDを非表示/違反報告)
yu;na___(プロフ) - 1からゆっくり読ませていただきました、これが原作なんじゃないかって錯覚してしまうほど作者様の夢主の入れ込み方が上手で、感動しっぱなしでした…グレイとの結婚式楽しみにしています^^*頑張ってください！ (2019年2月17日 17時) (レス) id: 335756cb31 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこまみれのましゅまろ - コメント失礼します。1から順番に読んできました。月狼やアレンが死んだと言うかいなくなって、白龍が目の前から一度消えたときもそうですが、感動しっぱなしで涙が止まらなかったです。これからも頑張ってください！応援してます！！ (2019年2月13日 23時) (レス) id: 850345dca1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルル | 作成日時：2018年3月9日 20時
