☆夢魔の眼☆ ページ20
.
ミネルバ「これは……一体……」
目の前に広がる光景に驚愕した
荒れ果てたギルド。いくつもあるテーブルは真っ二つに割られ、椅子が転がり、割れた酒瓶の破片が散乱している
ミネルバ「ど……どうなっておる！？」
太陽の村の任務から戻ったミネルバは、ギルドに誰もいないことを不信に思った
辺りを見回して見れば、酒瓶の破片の横に何か落ちている。よく見てみれば、それはあちらこちらに落ちているではないか
薄い紙の様な黒い物を、ミネルバは一枚つまみ上げた
ミネルバ「なんだこれは……」
？「人じゃ」
背後から聞こえた回答に、ミネルバは耳を疑った
これが人？この薄い紙の様な物が人だとーー？
ミネルバ「何者！？」
その反応は当たり前のものであった
急いで振り返った彼女の目に映ったのは、仮面を被った一人の女の姿
その名はキョウカ。
キョウカ「此方の"魔"は人を強化する
だが、強化に値せぬ弱き者は皆、そのような姿になる」
ミネルバは焦った。今回の任務は"太陽の村の防衛"
それも彼女が属するギルド"夢魔の眼"の上層部にあたる"冥府の門"からの任務である
共に任務に当たったドリアーテは行方知れず。村で出くわしたエルザと戦闘になるも、彼女を倒すことが出来なく、引き上げるハメとなった
さらには、村の氷は溶かされ、妖精の尻尾に奪還されてしまったのだ
この事実が既に冥府の門に知られていたのか
ミネルバ「たかが村を奪還されただけで、ここまでの仕打ちをするとは……！！」
キョウカ「何の話だ？此方に覚えはない」
ミネルバ「 ( あの任務はシルバーの個人的なもの！？ ) 」
キョウカ「近々……大規模な作戦が始まる。兵を集めよとのマスターの命を受けてここにおる」
ミネルバ「集めるべき兵を皆殺しにするとは……」
キョウカ「強化に適応できぬ兵はいらぬ
そなたはどうであろうかーー」
ニヤリと紫色の唇が弧を描いた
背筋がゾッとして、思わず一歩、二歩と後退りをする
ミネルバ「よせっ……やめっ……！！！」
言葉の抵抗も虚しく、辺りが光に包まれた瞬間ミネルバの意識は深い闇の底へと落ちていった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 972人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はっち(プロフ) - うわぁぁぁ！ゆっと再会したと思ったら！最後の終わりー！！続編楽しみです！！ (2019年4月9日 15時) (
レス) id: 031bd78554 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - yu;na___さん» こんばんは、初めまして！コメントありがとうございます！！この小説を楽しんでいただけたようで、作者としましてもとても嬉しいですヽ(*^^*)ノこれからの展開もぜひお楽しみください(o^^o) (2019年2月25日 0時) (レス) id: dd63ad0ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - ちょこまみれのましゅまろさん» こんばんは、初めまして！コメントありがとうございますヽ(*^^*)ノそう言っていただけて本当に嬉しいです！これから更に怒涛の展開が待っています！ぜひこれからもご愛読して頂けると嬉しいです(o^^o) (2019年2月25日 0時) (レス) id: dd63ad0ef7 (このIDを非表示/違反報告)
yu;na___(プロフ) - 1からゆっくり読ませていただきました、これが原作なんじゃないかって錯覚してしまうほど作者様の夢主の入れ込み方が上手で、感動しっぱなしでした…グレイとの結婚式楽しみにしています^^*頑張ってください！ (2019年2月17日 17時) (レス) id: 335756cb31 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこまみれのましゅまろ - コメント失礼します。1から順番に読んできました。月狼やアレンが死んだと言うかいなくなって、白龍が目の前から一度消えたときもそうですが、感動しっぱなしで涙が止まらなかったです。これからも頑張ってください！応援してます！！ (2019年2月13日 23時) (レス) id: 850345dca1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルル | 作成日時：2018年3月9日 20時
