☆罪と罰 �� ☆ 貴方side ページ38
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カツカツカツ……
魔法評議院 フィオーレ支部の長い廊下に響くあたしの足音。両手には手錠をかけられ、完全に容疑者扱い
そして、あたしを監視する為に隣を歩くのは"カエル"
評議院は使者などの役割に喋るカエルを配置しているが、正直、気持ちが悪い
もう少しマシな使者、いなかったのかな…
そんな事を考えながら歩いていると、前に人影が見えた
腕を組んで、柱に寄りかかっている青い髪の男
「ジークレイン……っ」
咄嗟に身を構えた
鳥肌が立って、心拍数が一気に上がる
ジークレイン(以下 ジーク)「久しぶりだな…
ルナ……」
ジーク「そう身構えるな
これは思念体だ。俺の"体"はERAにある」
ERA……魔法評議会の会場……
ジーク「あの扉の向こうにいるじじぃ共も
全員、思念体さ
こんな小せぇ案件でわざわざ出向く訳ないだろう」
そう言って彼の寄りかかる柱の横にある扉を指差す
どうやら、そこがあたしを裁く部屋らしい
「なるほど……
これはあんたの仕業だったのね？くだらない茶番だわ」
ジーク「心外だな……俺はお前を弁護したんだぞ
だが、じじぃ共は責任問題が自分達に及ぶのを怖れ、全ての責任を押し付けざるを得なかった」
「あっそう」
ジーク「まぁ……それはそうと、裁判前にお前に会いに来たのは他でもない……」
そう言いながら、ジークレインはあたしの顎を持ち、顔を近づければ不思議な紋章が入った顔が、ほんの数センチにまで近づく
ジーク「間違えても"あの事は"言うなよ？
俺がせっかく黙ってやってるんだ
口を滑らせて言っちまっても、損をするのはお前の方だぞ
黒魔法研究室で飼われt…」
パァン
あたしは顎に触れているジークレインの手を、繋がれた手で払いのけた
「触るな……っ
言われなくても……わかってる……」
思わず、声が震えてしまう
心臓が大きな音で鳴り、冷や汗が滲んで来た
ジーク「では…扉の向こうで待ってる
評議員の1人としてな」
ジークレインはそう言うと、姿を消した
「は……ぁっ……はぁっ……」
大丈夫……大丈夫……
あいつが黙っている限り、バレることはない
大丈夫、大丈夫……
荒い呼吸をしながら、自分にそう言い聞かせた
ジーク (邪魔になるようなことはするなよ……ルナ……
お前の正体がここでバレちまったら、俺たちも損をしちまう……
やっとここまで来たんだ……)
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☆罪と罰 �� ☆ ルーシィside→←☆獣奏者 vs. 火竜 �� ☆ ルーシィside
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ルル(プロフ) - 美海さん» こんばんは！コメントありがとうございますヽ(*^^*)ノ面白いと言っていただけて光栄です！！ (2017年2月23日 23時) (
レス) id: 2c9c88039a (このIDを非表示/違反報告)
美海 - 面白すぎです(^○^) (2017年2月22日 22時) (レス) id: d6566fb00c (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - ちーさん» こんばんは！コメントのレス、遅れてしまい大変申し訳ありません！！m(_ _)m題名は"獣の奏者"を参考につけさせていただきました(^O^) (2016年12月29日 20時) (レス) id: 7be4fd574b (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 獣の奏者と合わせたものですか？ (2016年12月18日 13時) (レス) id: a1ce0bfd0b (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - Sakuraさん» こんばんは！コメント、ありがとうございます！！レスが遅くなってしまい、すいませんでした…>_<… 気に入っていただけて、良かったです！加筆修正をしたので、ぜひまた読み返してみてください！頑張ります(*´ー｀*)ゞ (2016年7月9日 1時) (レス) id: 7be4fd574b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル | 作成日時：2014年4月12日 15時
