☆風の檻 �� ☆ 貴方side ページ19
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「エリゴール！！！」
あたしはすぐに体制を立て直し、エリゴールめがけて飛びかかる。そうなれば、当然風の壁を通過しなければならないのだがーー
バチィィイッッ
「あぁあっ！！」
風の壁を抜けようとした時、腕の方から嫌な音がして強い痛みを感じた
白「奏者！！！」
エリゴール「やめておけ…
この魔風壁は外からの一方通行だ
中から出ようとすれば風が体を切り刻む」
エリゴールの言う通り、風の壁を抜けようとした瞬間にあたしの腕には無数の斬り傷が出来た
「これは一体何のマネ！！？」
エリゴール「鳥籠ならぬ、
…にしては、ちとデケェがな」
はははっ、とエリゴールが笑う
エリゴール「てめぇらのせいでだいぶ時間を無駄にしちまった
俺はこれで失礼させてもらうよ」
「待って！！どこに行くつもり！！？
エリゴール！！！」
あたしがいくら叫んでも返答はなかった
白「ダメだ。気配が消えた
もう行っちまったよ」
あたしは、ドンッ、と強く拳を地面に叩きつける。コンクリートに亀裂が走った
「どういうこと！？
標的はこの駅じゃないの…！？」
「こんな風……！」
あたしは、納刀してある漆穢を抜き、魔風壁に向かって走る
白「奏者！！待て！！」
「はぁぁあっ！！！」
バチィィイッッ
漆穢が魔風壁と激しくぶつかり、接触部から火花が飛ぶ
「……っ……う……」
さっき手を刻まれてわかったけど、この風は相当強い。この状態で気を抜けば、確実にミンチになる
白「奏者、やめろ！！死んじまうぞ！！！」
「誰かが呪殺されるかもしれないのに、じっとしていられない！！」
ギギギギィィイ
徐々に魔風壁に裂めが入ってきて、そのまま押しきろうとしたその瞬間ーー
バチィィイイッッ
「ああああっっ！！！」
風に体を切り裂かれ、勢い良く押し返された。そのままあたしは地面に体を強く打ち付ける
「あぐっ……！」
白「奏者！！大丈夫か！！？」
「いたた………」
身体中に深い切り傷ができ、ぼたぼたと血が滴れば、灰色の地面に紅い模様が広がる
白「バカ！なんて無茶なことするんだよ！？」
「あはは、ごめんごめん」
「ねぇ、白龍…もういっか「ダメだ」…まだ途中までしか言ってないんですけど！？」
白「どうせ、もう一回だけやらせろとか言うんだろ？」
「………」
白「その顔は図星だな」
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ルル(プロフ) - 美海さん» こんばんは！コメントありがとうございますヽ(*^^*)ノ面白いと言っていただけて光栄です！！ (2017年2月23日 23時) (
レス) id: 2c9c88039a (このIDを非表示/違反報告)
美海 - 面白すぎです(^○^) (2017年2月22日 22時) (レス) id: d6566fb00c (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - ちーさん» こんばんは！コメントのレス、遅れてしまい大変申し訳ありません！！m(_ _)m題名は"獣の奏者"を参考につけさせていただきました(^O^) (2016年12月29日 20時) (レス) id: 7be4fd574b (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 獣の奏者と合わせたものですか？ (2016年12月18日 13時) (レス) id: a1ce0bfd0b (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - Sakuraさん» こんばんは！コメント、ありがとうございます！！レスが遅くなってしまい、すいませんでした…>_<… 気に入っていただけて、良かったです！加筆修正をしたので、ぜひまた読み返してみてください！頑張ります(*´ー｀*)ゞ (2016年7月9日 1時) (レス) id: 7be4fd574b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル | 作成日時：2014年4月12日 15時
