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沢山の人で溢れた火葬場。
喪服に身を包んでいる大人が、私の目の前で次々と姉を拝んでは去っていく。
私は遺族の席に座っていた。
「人間...死んだらどうなってしまうんやろか」
その後の世界は真っ暗なんやろうか。
いや、そもそも私は戦国時代から現代に生まれ変わって来とる。
「それでは遺族の方、お見送りを...」
姉が入れられた棺が動く。
エレベーターのような所にまで私もついていく。
「また会おうな。何時でも待っとるけん。せやから...」
姉が黒い扉の向こう側に運ばれていく。
「次は、私のせいで死なせない」
姉の姿はもう何処にもない。
お別れを告げた私は、もといた控え室に向かった。
ut「サキちゃん、大丈夫か?」
tn「無理はしたらあかんよ」
控え室には、皆さんがいた。
「大丈夫です」
私は笑った。
心配なんてかけたくないし、というかされたくない。
目の前にいるこの人達は、前世で私が殺した皆さんだから。
「あの子、気持ち悪いわね」
「姉が死んでも泣かないなんて、ねぇ?」
後ろから聞こえた、親戚のおばさん達の会話。
皆さんにも聞こえたのか、身体が一瞬で固まっている。
kn「......」
「私は...もうええ」
コネシマは寂しそうな目で私を見つめていた。
「せやから、気にせんと仕事に集中してください。私も明日から大学行くけん」
つらつらと並べた標準語混じりの関西弁。
その裏側に隠されたのは、どんな言葉なんだろう。
この日はそのまま、皆さんと会話することもなく家に帰った。
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葡萄。 - わんぱんさん» 最初から見て頂きありがとうございます!!楽しんでいただけたようで何よりです!(^∀^) (2020年8月17日 12時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - 最初から見てきました！面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！(^o^) (2020年8月16日 22時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - シリーズ物の途中から読んでることにたった今気づきましたww最初から見てきます！(｀・ω・´) (2020年8月16日 20時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - レモンさん» ありがとうございます!恥ずかしい...。 (2020年5月8日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 何回も見たくなります。泣ける (2020年5月7日 16時) (レス) id: a277319c5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 23時
