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ん、このお菓子美味しいな。
紅茶も久しぶりだけど、普通に美味しい。
グルッペンとオスマンとワイワイ話ながら紅茶をすすった。
もっきゅもっきゅと食べる統領を眺めながら、オスマンはこちらをみてにこっと笑う。
「な、何ですか...」
os「Aちゃんがぼーっとしとる。グルッペンにみとれとる...」
「は?」
gr「やめてくれ、多少心が傷ついたぞ」
オスマン、そんな勘違いはやめてくれ。
私はグルッペンが食べているマカロンを食べたいだけだ。
...
「んー美味しかったぁ...！」
私は幸福感を覚えた。
現実で皆さんに気を使わせるくらいなら、此方で仲良く過ごせるようにすればいい。
現世になんて戻りたくないな...
「私がこれから慎重に行動すれば、無能なんて言われないんだから」
甘いもので満たされた私は、大きく背伸びをするとベットに倒れこんだ。
あーあ...幸せ。最高の一時。
rb『幹部全員に次ぐ。侵入者発見、a国の者や。数えて...数十人。スパイかと思われる。
ゾム、コネシマ、シャオロンは右廊下を突き当たりで曲がったところ。
ひとらん、ショッピ君、大先生は農園の方に頼む。
Aはあんたの自室の近くに一人おるから、そいつを殺ってから援護に回ってくれ』
右耳につけたインカムからロボロの的確な指示が出された。
a国、最近目をつけられている国か。
私は自室から出ると、すぐに侵入者と思われる人物に出くわした。
「出たな...ってシェルか」
si「期待外れでごめんね〜」
ヘラヘラと笑いながら姉は私の目の前に立った。
si「ふふっ...楽しい?」
「うん、楽しい」
si「それは何よりで」
シェルは哀しそうに笑った。
目には涙を浮かべて、鼻先をほんのり紅く染めて。
「どうしたの?」
si「いや...そろそろだなぁって」
姉がそういった時、インカムからノイズが聞こえた。
統領との通信が繋がった。
gr『A、そいつはスパイだ。殺せ』
あ、来た。
si「ち、ちがｯ...」
姉は険しい表情で、ごくりと息を飲み込んだ。
si「違うわ...私、違うのに...」
___何度も違うって言ったのに。
gr『全員から無能だと言われてもいいのか?
無能になってもいいのか?』
グルッペンは私を追い詰める様に言った。
私は腰にかけてある拳銃に手をそっと置く。
「私は無能なんかじゃないよ」
グルッペンにきっぱりと言った私の顔は、自然と笑みになっていた。
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葡萄。 - わんぱんさん» 最初から見て頂きありがとうございます!!楽しんでいただけたようで何よりです!(^∀^) (2020年8月17日 12時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - 最初から見てきました！面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！(^o^) (2020年8月16日 22時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - シリーズ物の途中から読んでることにたった今気づきましたww最初から見てきます！(｀・ω・´) (2020年8月16日 20時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - レモンさん» ありがとうございます!恥ずかしい...。 (2020年5月8日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 何回も見たくなります。泣ける (2020年5月7日 16時) (レス) id: a277319c5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 23時
