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shp side
kn「ここや！ここが詩恵深さんとサキの家！！」
コネシマさんがそう騒いで立ち止まった場所は、真っ黒に焼け焦げた後で、炭がちらほら飛んでいる。
周りにはご近所の方が様子を見に来ている。
shp「火事...火が移ったんか」
隣にたたずむ家はまだ燃えていた。
燃え盛る炎を見て住居人だろうか、悲鳴に近い泣き声をあげている。
kn「サキは...逃げたんかな?見当たらんわ」
shp「逃げたと思いますよ。サキさん賢いですし...」
コネシマさんと不安を言い合いながらキョロキョロとしていると、
彼女らの家が燃えた跡地にぼっと赤く再び炎が吹いた。
kn「鎮火して無かったんか?!」
shp「なんすか、あれ...大量の本...?」
遠くからではよく見えないが、山住にされた本らしきものに火が灯ったのが確認できた。
......
na side
na「皆で喫茶店行かね?」
kr「はあ?ファミレスとかじゃなくて?」
たまにはお洒落なところにも行こうよ。
そう言ったら何人かはうなずいてくれた。
br「あ、この喫茶店?ぴくとさんがバイトしてたよ」
shk「へー...ぴくとさんのウェイトレス姿が拝見できるという」
kt「微妙に気持ち悪い言い方すんな」
ぴくとさん
彼は僕らが復讐を誓っていた人物だった。
最後は復讐なんて実らず、彼に完敗したのだった。
チリン...チリン...
喫茶店の中はアンティークで仄かに木の香りが鼻をくすぐる。
落ち着きのある内装にスマイルは感嘆の声をあげていた。
sm「あれ、ぴくとさんじゃね?」
kr「本当だ」
適当に席についた俺らはぴくとさんの姿を探した。
俺は、できることなら彼奴の顔なんて見たくない。
でも皆は前世を知らない、だから平然と気ままにぴくとさんと関われるのだ。
pi「ご注文は...ってワイテルズが沸いてんだけど」
br「あはは。スポナーはなかむ?」
na「うぇ?!俺?ま、まぁこんにちはぴくとさん」
「こんにちは」とにっこり微笑んだ白色。
もしここに武器があったら、罠があったら、今すぐにでも彼を殺したい。
でも刑務所で一生を過ごすのは嫌なので、どうにか気持ちを押さえる。
na「んー俺は苺パフェで。皆は?」
br「え、甘いものそんなに好きじゃないしな...ウーロン茶」
kr「...wwシフォンケーキ」
kt「ウーロン茶」
sm「ウーロン茶で」
shk「...ウーロン茶」
え、なんで皆ウーロン茶なの?
pi「いや、ウーロン茶じゃなくてもコーヒーとかあるでしょ?!」
kr「それなw」
的確なツッコミもぴくとさんは前世と変わっていなかった。
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葡萄。 - わんぱんさん» 最初から見て頂きありがとうございます!!楽しんでいただけたようで何よりです!(^∀^) (2020年8月17日 12時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - 最初から見てきました！面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！(^o^) (2020年8月16日 22時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - シリーズ物の途中から読んでることにたった今気づきましたww最初から見てきます！(｀・ω・´) (2020年8月16日 20時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - レモンさん» ありがとうございます!恥ずかしい...。 (2020年5月8日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 何回も見たくなります。泣ける (2020年5月7日 16時) (レス) id: a277319c5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 23時
