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家に帰宅するための帰り道。
寄り道する気にもなれず、下を向いてぼーっと歩く。
何か、全てが無になったみたいだ。
ポケットに入れていたスマホが着信音と共に震え出した。
最近電話が多いなぁとしぶしぶ画面を見ると、ご近所さんからの連絡だ。
「はい、榊です」
『榊さん、今ね...榊さんの家の後ろにアパートがあるでしょ?そこが火事みたいで』
「火事?」
『えぇ...うちの家にまで引火して、榊さんの家まで！！二階はもう...』
スマホを落とした。
驚いた通行人は私をまじまじと見ながら通りすぎていく。
最近、嫌なことばっかりだ。
スマホを拾って私は家とは逆の方向に歩き出した。
向かう先は、バイト先のコンビニ。今日は私のシフトじゃ無いけど...
そこに行けば私をわかってくれているらっだぁがいる。
そう信じて向かった。
「...ら、福田さん」
rd「んー?あ、Aか...どうしたの」
「ちょっと、今日泊めてもらえませんか?家が火事になったようで...」
rd「はあ?!」
「後ろのアパートから火をもらったみたい何です」
現場も見ていないため、詳しく状況説明ができなかったがらっだぁは快く承諾してくれた。
...
kn side
いやー仕事も終わったし、今日は皆で飲み会や！！
このあと行われる飲み会に気分を弾ませて、ルンルン気分で会場に向かう俺。
それを見て少し引き気味の後輩。
shp「人の目も気にしてくださいよ...」
kn「まあまあ！！...ってショッピ、何か焦げ臭くない??」
自慢するほどの嗅覚を持たない俺の鼻が反応した。
何かが焼けた焦げ臭い匂い。
周りをキョロキョロと見渡して、その匂いの源、黒煙を発見した。
kn「火事かな...あそこ、サキの家の方角やん」
shp「マジッすか...?」
方角が同じだけだ。
それだけだと信じたいところだ。
でもあの煙がサキと詩恵深さんの家のものであったら...
kn「ショッピ、飲み会には余裕に時間あるわ。行くで」
shp「ちょ、先輩」
ずんずんと歩き出す俺。
堂々とした姿勢の裏腹に、内心ではとてつもない不安に襲われている。
kn「あの...ここで火事でもあったんですか?」
通りすがりのおばあちゃんに聞いてみる。
「えぇ。あそこさアパートがあるやろ?そこが火事起こした言うて。
そのアパートの近くさあった住宅も焼けだんだぁ」
近くの住宅...
コネシマ火事あったんやろ?平気か?
サキの安全を確認しようとメールを送る。
すぐには返信も既読も勿論されなかった。
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葡萄。 - わんぱんさん» 最初から見て頂きありがとうございます!!楽しんでいただけたようで何よりです!(^∀^) (2020年8月17日 12時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - 最初から見てきました！面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！(^o^) (2020年8月16日 22時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - シリーズ物の途中から読んでることにたった今気づきましたww最初から見てきます！(｀・ω・´) (2020年8月16日 20時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - レモンさん» ありがとうございます!恥ずかしい...。 (2020年5月8日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 何回も見たくなります。泣ける (2020年5月7日 16時) (レス) id: a277319c5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 23時
