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教授の胸ぐらを掴み今にでも殴りそうな私を、なかむさんときりやんさんが必死に止める。
「誰がｯ！！私が力にうかれてるなんて！！そんなこと無い！！」
na「榊さん！！」
教えたい、私の姉が統領に殺されたことを。
わからせたい、私が普通に有能で力にうかれていたわけではないと。
「私は、ただ復讐したかっただけだ！！姉を殺したグルッペンにｯ...?」
ここでまた違和感に気づく。
じたばたとさせていた動きを止めて、教授から距離をとる。
全員が私を見ている。
今にでも泣き出しそうななかむさんが私に囁いた。
これ以上前世に干渉してはいけない。
それは何でも知っているのかの様な思わせ振りで、前世のらっだぁを思い出される。
「榊君だな?君にこれを渡しておこう。明日提出するように」
何処からか現れた大学の設立者が私に一枚の書類を渡した。
退学届け。
「はい...」
例の女子達はニヤニヤと笑っていた。
教授もやれやれと言いながらひそかに笑いをこらえていた。
悔しい。
リュックを急いで取り、美術室へと逃げた。
...
誰もいない美術室。
たった一つの逃げ場所。
リュックを椅子に投げ置いた時、衝撃で一冊のノートが落ちてきた。
拾おうとノートに手を伸ばした。
日記
古ぼけた表紙に書かれた黒字。
前世の私が書き残した日記だった。
「違和感の正体...?」
日記を拾い、パラパラとページを捲る。
前に見た時、最後のページまでびっしりと書かれていたはずなのに、途中からまっさらなページに移り変わっている。
「あの夢で私が登場したから?」
?「誰か...って居た」
人に見られたら不味い。
即座に日記をリュックに戻して、声のした方に目をやる。
「あ、えーと...スマイルさんだっけ?」
sm「え?あ、そうですけど」
「筆を取りに来た」と言って彼は本当に筆だけを取るとすぐに行ってしまった。
sm「なかむ...えーとパンダの奴がめっちゃ心配してましたよ」
そう言い残して。
なかむに言えば何か分かる。
なかむに聞けば全部分かるかもしれない。
そう思っても聞けない自分に嫌気がさした。
先日、描いたままほったらかしていた薔薇の絵。
十五本のごめんなさいと共に、戦争を意味した絵。
その絵はズタズタに引き裂かれていた。
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葡萄。 - わんぱんさん» 最初から見て頂きありがとうございます!!楽しんでいただけたようで何よりです!(^∀^) (2020年8月17日 12時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - 最初から見てきました！面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！(^o^) (2020年8月16日 22時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - シリーズ物の途中から読んでることにたった今気づきましたww最初から見てきます！(｀・ω・´) (2020年8月16日 20時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - レモンさん» ありがとうございます!恥ずかしい...。 (2020年5月8日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 何回も見たくなります。泣ける (2020年5月7日 16時) (レス) id: a277319c5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 23時
