085 ページ13
翌日の朝。体が怠いと感じるのはもちろんのこと、まだ肌寒い時期に海水に浸った私は熱をだした。
それをグルッペンに伝えれば「俺も同じだ」なんて言っていた。
トントンに言えば「お大事にな」なぁんて優しいことを言ってくれる。
「ははっ...前世でもこんなに優しくしてもらえたら良かったな」
今が幸せなのだから、どうでもいいけど。
時々...というか何時もそんなことを考えていた。
嫌でも体を起こして、一階に下りる。
仏壇の前に座り、右手と左手を合わせる。
写真の中の姉は、今日も眩しい笑みを浮かべている。
「あ"あ"〜階段上がるんめんどいわ〜！！」
誰もいない家の中でおもいっきり叫んだ。
現在の体温は39℃。頭痛腹痛共に激しい。
それに耐えられない私は、リビングのソファに倒れ混み、そのまま意識を手放した。
...
ピーンポーン
家の呼び鈴の音で目が覚める。
病人を歩かせるな、と思ったが生憎家にいるのは私だけ。
重い体を足で持ち上げて、ゆっくりとインターホンを覗く。
ut『サキちゃんおる〜?』
写っていたのは大先生とトントンと...赤いニット帽を被った彼奴シャオロンだった。
「お"はようございます"」
tn「サキ、今は昼やで」
「とりあえず上がってください」とだけ伝え、寝間着姿のままで私は再びソファに体を預ける。
ut「サキちゃん、辛そうなところ悪いんやけど...こいつはシャオロンや。仲良うしてやって」
sha「は?俺の方が歳上やぞ。仲良くされんのは彼奴の方や」
随分と口が悪いようだな。
病気にかかったとき等に気性が良く荒い私は、「は?」と反応してしまった。
「ふざけんなや、不人気シャベルポメラニアン。後で首輪持ってきたるからお座りでもしとけ」
sha「あ"?何やこいつ。生意気やな」
「まあまあ」とシャオロンは大先生に宥められる。
私はトントンに「今日は口が悪いな」と言われたので、「風邪引くと気性荒いんで」とだけ伝える。
sha「名前は」
「榊 A。」
シャオロンとの初めの会話があれだったので、彼には絶対に悪い印象を与えているだろう。
「グルッペンは?」
ut「コネシマ達が見てるで。彼奴たまに、砂糖が呼んでいるとか言い訳つけてスイーツ店行くからな」
「え、やば」
グルッペンは現世でも変わらずの甘党らしい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 516人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
悪役令嬢サマ、死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】
【d!】羹に懲りて膾を吹く【npr】
【wrwrd】どうしたん！？【rbr】【学パロ】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葡萄。 - わんぱんさん» 最初から見て頂きありがとうございます!!楽しんでいただけたようで何よりです!(^∀^) (2020年8月17日 12時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - 最初から見てきました！面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！(^o^) (2020年8月16日 22時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん - シリーズ物の途中から読んでることにたった今気づきましたww最初から見てきます！(｀・ω・´) (2020年8月16日 20時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - レモンさん» ありがとうございます!恥ずかしい...。 (2020年5月8日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 何回も見たくなります。泣ける (2020年5月7日 16時) (レス) id: a277319c5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 23時
