03 ページ7
翌日の昼休み。私は早速新生徒会の後輩君を迎えに来た。
「えー生徒会後輩君おりゅー?」
?「?...生徒会...あ、俺です！！」
真っ先に手を上げた彼を私は一目見て認識した。
きんときさん?
kt「あとなかむなんですけど...おい！なかむ！」
きんときさんの声の先には、白いパンダパーカーを羽織った愛くるしい姿のなかむさんがいた。
何あの子、本当に高校生?
「あ、放課後生徒会室でね。そんときに自己紹介するわな！またな、後輩君」
おどおどするきんときさんを見て笑ってから、私は何時も通り屋上に足を運んだ。
...
「あれ、ロボロ。珍しいな！」
rb「なんや、ヒノか」
何時も昼は放送室にこもっているロボロ。
今日は気晴らしに屋上に来たらしい。
「大先生とか来てないんやな」
rb「ゾムは来てたで。でも女子に呼び出されてどっか行ったわ」
あー...となんとなく検討がつく。
それが確信に変わった瞬間、いいなと毎回嫌でも思ってしまう。
「どうせ告白でしょ」と不機嫌に呟いた私にロボロは頷いた。
rb「せや、体育祭については順調なん?」
「うん。あとはー...議案書作って提案するだけ」
ロボロからあんパンを奪い、袋を開けて口に入れた。
zm「ちーっす...」
rb「お帰り〜」
「ん」
何時もよりトーンの低い声。
うんざりとした表情から不機嫌だとよみとれる。
「大変ですねーイケメン君」
zm「...ヒノが羨ましい。変わってや」
「変わってやりたいよ！！」
あんパンが入っていた袋をゾムに投げつけた。
その袋はゾムの元に届く前に、風にどこかへ飛ばされてしまった。
その時、五時限目の予鈴が鳴った。
それを耳にした私たちは廊下を走ってそれぞれの教室に戻った。
...
「問1をカシワダ、問2をアズキ______...」
数学の授業中。
ぽかぽかとした日だまりの中で、私はうとうととしていた。
後ろの席のオスマンにつんつんと肩をつつかれる。
「ヒノ、問5なー?次、問6をミツキ」
指名された私はおずおずと黒板へと歩く。
教科書を片手に必死に頭を回転させる。
...わからない。
一番苦手な教科、しっかり話を聞いていなければいけなかったのに。
恥を掻くのを承知の上で、黒板に答えを書いた。
私の答えを見た教師は「違う！」と声をあらげた。
生徒会長の癖に_____...
先生は皆、私を叱るときに決まってそう言うのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
「wrwrd」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葡萄。 - きらさん» 当てられちゃいました... (2020年3月15日 0時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - もしかしてぴくとさん覚えてる？ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 18dddafee1 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - しおっちさん» ほ...本当だ！！凄い...なんか物騒なものばかりだ！！ (2020年3月3日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
しおっち - 凄くないですか！！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
しおっち - １８７８２(嫌な奴)＋１８７８２(嫌な奴)＝３７５６４(皆殺し)になりますよ！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 21時
