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pi「何で僕が呼び出されるんですか」
「い、いいじゃん！聞きたいことがあるんです！」
翌日の午後、私はぴくとさんをトントン伝いで呼び出した。
「男子が好きな物って何ですか！」
理由はグルッペンの誕生日プレゼントを決めるため。
pi「何で俺に聞くの?!」
私の知る友人の中でまともいったらこの人だ。
ましてや、戦争とかそっち系に引っ張られないとなったらぴくとさんしか思い付かなかった。
「約束しましたよね?体育祭で私の願いを一つ聞くって」
pi「...その願いを今使うと?」
「グルッペンへの誕生日プレゼントを一緒に選んでください」
えー、と面倒くさそうに声をあげるぴくとさんだが、仕方がないと承諾してくれた。
早速昨日寄ったショッピングモールの雑貨屋へと足を踏み入れる。
そこでぴくとさんに貰って嬉しい物を選んでもらう事になった。
pi「これ、とか?」
一番最初に手に取ったのは、白い小さな人形。
pi「可愛い」
「本気で選んでます?」
pi「本気だよ!?」
小さな蝶ネクタイをつけている人形。
グルッペンの好みに合うとは思えなかった。
「じゃ、じゃあグルッペンが喜びそうな物は?」
pi「えー...やっぱりこれ」
次に手に取ったのは、昨日ショッピ君が買っていた銃のキーホルダー。
「誰かと一緒になるんですよねぇ...」
pi「んー...」
彼奴の好きなもの、戦争、戦争、戦争、甘いもの...
「そうだ、お菓子！」
pi「いいけどさ、形として残らねぇよ?」
「そっか...」
しょんぼりする私を見て、ぴくとさんは私の顔を伺ってから言い出した。
pi「やっぱり手作りとか、好感度高いと思うよ」
手作りとなれば、クッキー...いやマカロン?ケーキ?
pi「Aは...」
pi「前世では散々ひどい目にあったのに、何でグルッペンさんのこと考えられるの?」
下ばかり向いていた顔を上げて、ぴくとさんの黒い瞳と目を合わせる。
彼が先ほど言った言葉で理解した。
この人は前世を覚えているんだと。
「まぁ...そうですけど」
pi「シェルのことだって覚えてるんだろ?A」
嘘は言えない、そもそも嘘をついたとしても完全に見透かされている。
「でも、約束したんですよ」
例え本人が覚えていなくとも、当事者である私は覚えている。
「『もし生まれ変わりがあるのなら、来世では共に幸せを掴もうではないか』」
もう十分幸せだけど...ね。
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葡萄。 - きらさん» 当てられちゃいました... (2020年3月15日 0時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - もしかしてぴくとさん覚えてる？ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 18dddafee1 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - しおっちさん» ほ...本当だ！！凄い...なんか物騒なものばかりだ！！ (2020年3月3日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
しおっち - 凄くないですか！！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
しおっち - １８７８２(嫌な奴)＋１８７８２(嫌な奴)＝３７５６４(皆殺し)になりますよ！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 21時
