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射的屋にチーノ君と向かった私は、早速銃を構えていた。
「んーと...」
狙っているのは小さなネコのぬいぐるみだ。
コルクを詰めて、左目を閉じて、しっかりと弾の動きを予測する。
風も無いからぶれることは無いだろう。
ci「頑張ってくださ〜い」
前世の血が騒いでいるのか、やけに本気になってしまう。
ここぞというタイミングで引き金を引いた。
「お嬢ちゃん、上手いねぇ！あと一回当てれば落ちる...よ」
屋台のおじさんの言葉を無視してもう一発。
見事に命中してぬいぐるみは後ろの布の中へと落ちていった。
次に狙うのはラムネ。
小さな山のようになっているため、真ん中を撃てば一気に崩れる。
「せーのｯ」
これも命中。
予想通りラムネの山は一気に崩れて後ろの布の中へ。
「よっと」
スナック菓子にも命中させて
ci「先輩！！かっけぇ！！」
アニメキャラのフィギュアも残りの弾を命中させて手に入れた。
いやぁ...簡単だね。
簡単だと思えるのは前世で銃を握っていた感覚が残っていたからである。
「こりゃたまげた...嬢ちゃん、最高や！！」
「ありがとう！おじちゃん！」
隣で見ていたチーノ君は、目をキラキラ輝かせて「姐さん」と私を呼ぶようになった。
ci「姐さん、一生ついていきます！」
「そ、それは困るな」
だんだん人も多くなってきて、歩く幅も狭くなってきた。
袋に入れられた景品を見て、私はニヤニヤが止まらなかった。
グルッペンに自慢してやりてぇ...
「...あれ、チーノ君?」
はっと顔を上げて周りを確認するが、先ほどまで隣にいたチーノ君がいなくなっている。
人だかりのせいで、目の前がよく見えない。
やってしまった...
完全なる迷子だ。この歳にもなって恥ずかしい。
チーノ君の名前を呼んでみるが、人の話し声や屋台の機械音にかきけされてしまう。
「はぁ......」
とりあえず人混みを抜けることにして、私は道から少し外れた芝生の上に座った。
浴衣が汚れることなどどうでもよく感じてきた。
迷子になるとこんなにも心細いのか。
小さな子供の気持ちがよくわかる気がする。
「そうだ！携帯...」
持ち物のなかから携帯を取りだし電源をつけるが、よりによって充電切れ。
充電をし忘れた過去の自分を責める。
「あぁ...どうしよう」
鳥居のところまで下りるか?
いや、迷子になったときはできるだけその場にいた方が良い。
腕の中に顔をうずくませた時、頭上から聞きなれた声が聞こえてきた。
shp「会長...?」
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葡萄。 - きらさん» 当てられちゃいました... (2020年3月15日 0時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - もしかしてぴくとさん覚えてる？ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 18dddafee1 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - しおっちさん» ほ...本当だ！！凄い...なんか物騒なものばかりだ！！ (2020年3月3日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
しおっち - 凄くないですか！！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
しおっち - １８７８２(嫌な奴)＋１８７８２(嫌な奴)＝３７５６４(皆殺し)になりますよ！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 21時
