30 夏祭り ページ36
昼休み、弁当を家に忘れてきてしまったため、購買でパンを買おうとしている。
相変わらず人気のコッペパンははやくも売り切れのようだ。
「おばちゃん、このメロンパンください」
「あいよ」
私は残り一つだったメロンパンを手に、いつも通り屋上へ向かった。
階段を上っている時点で大きな笑い声や叫び声が聞こえてくる。
「やっほー」
kn「あ、ヒノやん！！ちょうどええところに来たなぁ！！」
「やめて、らだお先生並みに鼓膜破壊神」
輪になって座っていたのは、コネシマ、シャオロン、チーノ君だ。
sha「せや、ヒノもどうや?夏祭り！！」
「夏祭りかー...いいね！」
毎年市長が主催で開かれている夏祭り。
去年は一緒に行けるような友人がいなかったので、姉と来ていたのを思い出す。
ci「日比野さんの浴衣、期待するほどのもんじゃ無さそうやな〜」
「後輩君、あとでめんつゆ奢ってあげるよ」
チーノ君とはあまり前世でも話したことはない。
初対面で殺してしまったから、何一つ関わりを持っていないのだ。
この際、彼との仲を作るのに夏祭りはもってこいだろう。
「私も行っていいか?夏祭り」
kn「ええよ！ええよ！」
sha「お前、一緒に行けるような友人おらへんかったもんなw」
「シャオちゃんが誘ってくれなかったんや」
シッマの隣に座って、買ったメロンパンの袋をあける。
sha「今日は弁当じゃないんか?」
「忘れてきた...から夕飯は弁当です」
sha「俺の卵焼き...」
「私の卵焼きだから」
メロンパンを一口かじれば甘い風味がいっぱいに広がる。
久しぶりのメロンパンを堪能しながら、コネシマたちの内ゲバを聞き流した。
「ん、そういえば他の皆は一緒に行かないん?」
kn「人数がさすがに多すぎやからな！！それぞれ自由に行くことになったんや！！」
へーと納得したように返事をすれば、チーノ君が不思議そうに「ショッピに誘われてないんか」と呟いた。
それとは反対にコネシマは私にグルッペンに誘われていないのか、と訪ねてきた。
「誘われてないよ〜」
kn「まじか...」
sha「ええんちゃう、シッマ?彼奴が誘うの遅かったゆーことで」
kn「せやな！！！！」
「うるさ」
とりあえず、空白だった夏休みの予定表に「夏祭り」と書けることが普通に嬉しかった。
人混みは普通に苦手だが、友人がついているとなれば苦手意識は吹き飛ぶだろう。
...
こんばんはです。
更新時間が断然遅くて申し訳ありません。
言い訳は登校日が楽しかったけど怠かった、です。
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葡萄。 - きらさん» 当てられちゃいました... (2020年3月15日 0時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - もしかしてぴくとさん覚えてる？ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 18dddafee1 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - しおっちさん» ほ...本当だ！！凄い...なんか物騒なものばかりだ！！ (2020年3月3日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
しおっち - 凄くないですか！！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
しおっち - １８７８２(嫌な奴)＋１８７８２(嫌な奴)＝３７５６４(皆殺し)になりますよ！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 21時
