08 体育祭 ページ13
恵まれた晴天、もわーっとした熱気が立ち込める炎天下で我戦高校体育祭が開催された。
毎年、地域の方が良く見に来てくれていて私たちもいっそうやる気に満ちる。
「始まったねー...なんか、こう...絶対勝つ！」
shp「会長なんか借り物競争で転んで最下位になればいいんすよ」
「......」
後輩から地味に傷つく言葉をもらったところで、開幕の儀式が始まったようだ。
毎年儀式の努めは生徒会長にあるのだが、グルッペンがやりたそうだったし、ファンクラブにとっては望み通りだろう。
tn「宣誓ー我々赤・青・緑団は互いの健闘をたたえ...」
kn「誓いまァす！！」
tn「うっさいわ！！まだそこまで言っとらんし！！」
コネシマは相変わらずだ。
ゾムなんかやりたがっていた癖に、どこか遠くを眺めてるし。
「めちゃくちゃやなぁ...」
ut「地域のお爺ちゃん帰ってったで。耳に響く言うて」
トントンがなんとか宣誓を終わらせて、最後の副会長締めの言葉。
彼がなんて言うかなんてもうわかっている。
gr「さあ、戦争を始めよう」
何度も聞いた。嫌なほど聞いた。
グルッペンは戻り際、ドヤ顔で私の前を通りすぎていった。
「ちょっと殴ってきてもええ?」
shp「会長、アンチに殺されますよ」
...
rb「さあさあ始まりました。我戦高校体育祭。第一種目は徒競走、二年生からです。
実況は私、ロボロと「やっほー鬱だよぉ」がお送りします」
ロボロのよくとおる声がスピーカーを伝って校庭に響いた。
tn「ほれ、立てぇい」
「きゃートン氏学ランかっこええー」
sha「きゃートントンステーキ」
tn「しばくぞ」
シャオちゃんなんか赤団じゃないし。
赤いハチマキに学ラン姿のトントンの背中は何時もより大きく、たくましく感じる。
そんなトントンに対し青団応援団長コネシマは、青色のハチマキは似合っていても想像以上に学ランは似合っていなかった。
ht「金髪に学ランって...都会のヤクザみたいな」
「確かに。ひとらんは普通に学ラン似合いそう」
...
rb「ラスト第十組目。第一レーン青団、高校二人目の詐欺師チーノ。皆様彼への盛大な罵倒をお願いします」
ci「拍手やろ?!」
rb「ちなみに四十八人の彼女をお持ちの大先生、チーノへ一言」
ut「ガンバレ」
rb「第十レーン緑団、外資系ショッピ。コネシマを見た方は早急に彼に教えてください。大先生、一言」
ut「あ、コネシマがショッピ負けろ言うてたで！！」
shp「は?」
青団陣地では騒ぐコネシマを押さえるのに手一杯だったそうだ。
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葡萄。 - きらさん» 当てられちゃいました... (2020年3月15日 0時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - もしかしてぴくとさん覚えてる？ (2020年3月15日 0時) (レス) id: 18dddafee1 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - しおっちさん» ほ...本当だ！！凄い...なんか物騒なものばかりだ！！ (2020年3月3日 23時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
しおっち - 凄くないですか！！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
しおっち - １８７８２(嫌な奴)＋１８７８２(嫌な奴)＝３７５６４(皆殺し)になりますよ！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 521a219ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年1月23日 21時
