【歌い手】どうやら僕が迷い混んだ世界は普通じゃないようで【うらさか】 (ページ7)

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第4回戦ページ7

すると満足げに詩人は笑って高台へ帰っていく

「さぁ、皆さん！今日もラーメン食べていきましょうね！それでは朝の斉唱終わり！」

というと人々の静けさが破れ、ゾロゾロと家に帰っていった

だが

「………僕に何かあんの」

あのとき来た茶髪と赤髪がこっちにやってきた

「何かあんの。じゃねえだろ？あの時俺たちが来なかったらどうなってたんだと思ってんだよ」

「まぁまぁ、さかたん。この子も理解してなかったんだと思うしそんなに追い詰めないでも」

少し怒り気の赤髪を茶髪がなだめた

顔を潜めている僕に気づいた茶髪が慌てたように話始めた

「あぁ、自己紹介まだだったね。僕はうらたぬき！このラビリンスシティの住民なんだ」

「俺はあほの坂田。こいつと一緒に暮らしてる」

…………うらた、坂田って呼ぶようにしよう

俺は頭の中でそう決めた

「君の名前は？」

うらたが好奇心旺盛に聞いてきた

「僕の…………？」

「うん！」

うらたのキラキラした目に坂田は呆れていた

「塩沼…………A」

「Aちゃん！でもね………このラビリンスシティでは僕のうらたぬきみたいなコードネームがいるんだ」

コードネーム？

なら決まってる

「ライア」

「ライア？」

坂田が疑問系で聞いてきた