二十花咲いて。 ページ26
「…っ、ぅ…」
秋たちの居る食堂を出てから、Aはひどく苦しんでいた。
秋たちと居る時も正直痛みはあったが、心配をかけまいと絶えたのだ。
不動「…?命情…?」
Aの様子がおかしい事を察知した不動はAに声をかけるも、珍しく返事がない。
その代わりに聞こえるのは、苦しそうな呻き声。
不動「命情チャン!」
「…っぁ、ふど、く…っ」
ﾊﾟﾀ…
床に滴り落ちた、赤黒い液体。
不動「な…!?お前、血が出てんじゃねーか!マネージャー…!」
「やめ、て…っ、心配、かけたく、ないから……っ」
不動の服の裾を掴んで訴えるAの目を見て、不動は何故か反抗しきれなかった。
不動「…ﾁｯ、じゃあせめて俺の部屋だ。マネージャーほど上手くはねぇが手当てしてやる。」
「ぇ…でも(不動「良いから来い!」っ!(ﾋﾞｸｯ」
不動はAの腕を掴み、部屋へ引き入れた。
「…っつ」
不動「こんぐらい堪えろ。tkお前、その傷で良く生活できたな…
なんで手当てしなかったんだよ」
「疼きまくってんじゃねえか。」と言いながら手首を手当てする不動。
「それは…っ」
不動「…ま、言わなくてもいーけど」
冷たい感じの言動に反して、手当てをする手は優しく丁寧だ。
「…」
不動「…」
無言の状態が続いたまま、両手首に包帯を巻き手当てが終わる。
不動「さて、次は右目下か。」
前髪を耳にかけると
「んっ…」
不動「…なんだよ。変な声出して。」
「いや、ちょっとくすぐったかっただけ…」
不動「…ふーん(ﾆﾔｯ
…うわ、すっげー傷。」
消毒をしようと、左の頬に不動が手を添える。
「ひぁ…ちょ、不動くん、くすぐったい…」
不動「…うっせ///(ヤバ、意外と近い…///)」
暫くして、頬の手当ても済んだ。
Aはまた、前髪で右目を隠す。
不動「なんで隠すんだよ。」
「傷、見られたくないし…こっちの方が落ち着く」
不動「……そうかよ」
立ち上がって部屋を出ようとする不動。
「あ、待って…」
不動「んだよ」
ｷﾞｭ
ふわりと、Aの小さな体が、不動の少し大きな体を包み込んだ。
不動「…!?///」
「…ありがと(ﾆｺ」
そう言って、Aは部屋を出た。
不動「…っ///不意打ちとか……反則だろ…///」
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遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年5月20日 23時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
みっくす。 - この小説、とっても面白いです！！逆ハーってのがいいですね！ 更新待ってます！ (2019年4月14日 15時) (レス) id: ebaa9545e3 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - この小説最高です、逆ハー原作なのが最高です！不動と鬼道最高です！更新再開楽しみにしています！頑張って下さい！ (2018年10月14日 18時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
クレア - この小説大好きです！続きがみたいです！更新お願いします･ﾟ･(｡>д<｡)･ﾟ･ (2018年5月11日 22時) (レス) id: e762c2a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
華衣 - このコメント、小説を見ているならこの小説を更新してください。この小説が好きなんです！！ (2017年5月28日 16時) (レス) id: 9a19707e3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽよよ☆ | 作成日時：2014年11月2日 15時
