記憶が九つ。 貴女side ページ13
このクッパさん、明らかに様子がおかしいです…!
真っ黒なオーラを纏った上に心が…心?
…そうか、この方は…この‘形’は。
戦っている最中に、クッパさん「に似た何か」と目が合う。
―ドクン
…っ、
……きた…!
「…フォックスさん、ディディーさん。
今から“私は私じゃなくなったと思われるかもですが、
それでも私は私ですので。”」
フォックス「…?何言って…。」
ドクン ドクン。
邪悪なオーラや、稀に昇る【深紅の月】に反応して出てくる
「クッフフ……久々に良いエモノと遭遇出来たよぉ…♪
さて、たっぷり見せてよ?
君の、キレイな鮮血を…さ?(ニヤッ」
――もう一人の、私。
フォックス「っ!?(ゾクゥッ」
ディディー「キャァ…。」
「あっはははっ!キャハハハッ!
ねぇ、どウしたの?反撃しナいノ?ワタシに聞かせテよ。
たぁあぁぁぁっくさんの『悲鳴』を!」
―邪悪な命をアヤめるのが、楽しい。
高嗤いをしながら、クッパさんの偽物を反撃する間も与えず
殴っていくもう一人の「ワタシ」。
「…ねェ。なンで攻撃しなイの?」
どうして、どうしてなの?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでっ!?
見れば偽物は、息を切らしてこちらを見ている。
やっと繰り出した相手の攻撃は、ギリギリ引きつけられるくらい余裕でかわせた。
…そっか、
「キミも、“それっぽちの価値だった訳だ”」
そう。ただのレプリカに過ぎなかった。
本物と戦ってみたいなぁ。ほんものは、きっとすっごくつよいんだろぉなぁ。
あぁ、かんがえただけでゾクゾクするよ。
それに比べて、「これ」なんか。
「あーぁ。つまんない。」
ただのオモチャなんか、直せないくらいにコワシチャエバイイ。
ネックレスに手を添えれば、十字架は巨大化し、十字型の杖となった。
神秘さと不気味さと言う、相反する雰囲気を持ち合わせたその杖を
クッパに大きく振りかざし、殴る。
鈍い音とともに、クッパは一気に空の彼方へと吹っ飛んで行った。
「……ふぅ。」
ワタシが軽く息を吐いた時には、杖はまたネックレスに戻り、
「ワタシ」は、「私」に戻っていたです。
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アヤ - とっても面白いです。更新頑張ってください。 (2019年3月23日 20時) (レス) id: 3795757b52 (このIDを非表示/違反報告)
リィナ - とても面白いです。 (2015年2月17日 22時) (レス) id: 7ed1b4ea9f (このIDを非表示/違反報告)
柳犬 - 更新頑張って下さい(>_<) (2014年12月5日 21時) (レス) id: 1fd0077a60 (このIDを非表示/違反報告)
ぽよよ☆(プロフ) - 柳犬さん» 返信遅れてすみません!応援ありがとうございます!人型キャラとも頑張って絡めていきたいですね…ちなみにこの話の後の日常編は、人型もジャンジャン絡ませる予定ですよっ♪ (2014年10月30日 23時) (レス) id: bd9ba4a499 (このIDを非表示/違反報告)
柳犬 - これすごい面白いです!!応援してます!更新頑張って下さい!ちなみに私はリンクが好きですね(*´▽`*)← (2014年10月25日 19時) (レス) id: 1fd0077a60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽよよ☆ | 作成日時:2014年9月27日 23時