六十七口目 ページ3
シャワーを浴び終え、僕は急いで医務室へ向かった。
『失礼します』
扉を開けるとトントンとしんぺい神、ゾムが中で兵士と話していた。
トン「ん、来たな」
おいで、と手招きするトントンに近付くと
入れ代わりのように兵士は一礼し出ていった。
『…何かあったんですか?』
トン「いや、急を有するものではないんやけど…、そうやな。
ちょっとした問題が起こったねん」
『問題、ですか』
疲労が色濃く浮かぶ顔には苦い表情が浮かんでいた。
トン「最近、街の行方不明者、…誘拐事件が増えとる。
兄弟のいる家を狙った犯行や。どっちかが連れていかれる。
片方が眠らされとる間にもう片方を連れ去る、ってやり方らしいわ」
…まるでわざと手がかりを残して探らせようとしとるみたい、とトントンは言った。
神「それで眠らされた人達に色々聞き回って、
眠らされた際の薬について調べてるんやけど…。
見たことのない特殊な調合が施されててわからへんのよ」
やれやれと手を振るしんぺい神。
トン「まあ罠にせよ何にせよ、どうにかしなあかんねん。
そーいえ訳で、ゾムと二人で街の偵察に行ってほしい」
『…僕でいいんですか?』
不安げに聞くとトントンは笑って答えた。
トン「ついでに薬草も買ってきてほしいからな。
ゾムでもそこらへんは専門外や」
ゾ「ま、そーゆうことや!一緒に頑張ろうぜ!」
バシバシと背中を叩かれ、
ふらつきながらも僕は笑顔で頷いた。
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ルーカス - 応援してます〜！(≧∇≦*) (2019年5月1日 19時) (
レス) id: 9beb8a0104 (このIDを非表示/違反報告)
鯨の鼻血(プロフ) - ルーカスさん» ありがとうございます!おかげ様でここまで書いて来られました!更新頑張ります! (2019年4月26日 21時) (レス) id: 20d59815cf (このIDを非表示/違反報告)
ルーカス - 続続編おめでとうございます！！続きめちゃめちゃ楽しみにしてます！ (2019年4月21日 13時) (レス) id: 9beb8a0104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻血 | 作成日時：2019年4月21日 2時
