黒バス 短編集 【オレンジ】

【調教】　赤司征十郎　燐華sリク ページ39

※帝光中時代の話です。
　
　
俺は、言うことを聞かない犬が嫌いだ。
　
それは、人間でも言えることで言うことを聞かない奴は嫌いだ。
　
言うことを聞かないのなら…−。
　
　
「…反省するんで、許してください？」
　
「許さない。俺は言うことを聞かない奴が大嫌いなんだ。」
　
どうして、あたしが赤司に怒られているか。
　
それは、数分前に遡る…─。
　
『この頃、青峰の調子いいね。』
　
『うんうん、今日のテツ君もかっこいいよー///』
　
『あはは…。今日も黒子ラブですか、さつきさんよ。』
　
と、マネ仲間のさつきと一軍メンバーの調子がよいことを話題にしていた。
　
『無駄話せずに、さっさと仕事をしたらどうだ。』
　
盛り上がってきたときに、運悪く赤司が来てあたし達に釘をさした。
　
『悪かったですね！仕事始めよ、さつき。』
　
あたしの機嫌を悪くさせた赤司にそっぽを向いて、仕事を始めようとした。
　
だが、赤司はそんなあたしの態度に不満を感じたのだろう。
　
『Aは俺の手伝いをさせるから、１人で頼む。』
　
赤司はあたしだけに、自分の仕事を手伝わせるとさつきに伝えると
　
あたしの承諾も聞かずに、あたしを外に連れ出した。
　
そして、今に至るのだ。
　
「お願いだから、許してよ。さっきの態度は謝る。」
　
「俺はそんなことを怒ってるんじゃない。」
　
「は？じゃあ、何に…」
　
「練習中に俺以外の男の名前を言ったからだ。」
　
そう言って、赤司はあたしの心を調教するように深いキスを刻んだ。
　
　
調教
　
よそ見をする子は、きちんと正しくさせないと。
　
　
(なっ！/////)
　
(俺がここのルールだ。逆らうとこうなるんだ)
　
(さ、最低！意味分かんないぃ！！)

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