黒バス 短編集 【オレンジ】

【容赦はなし】　黄瀬涼太　小雪sリク ページ35

俺は、女の子には優しくって心がけてるっス。
　
それは、先輩だって例外じゃない。
　
だけど、先輩。
　
俺だって、容赦はしない時だってあるんスよ？
　
　
「あ、涼太君。自主練は終わりかな？」
　
時刻は、午後８時５８分を指していた。
　
体育館に残ってるのは、俺とAっち先輩だけだった。
　
「そろそろ時間ヤバいっスから。Aっち先輩は帰らなくていいんスか？」
　
「あー…、帰りたいんだけど、幸男がね？」
　
そういえば、さっき笠松センパイがAっち先輩に
　
「ちょっと、私用終わらせてくる」とか言ってたっけ…。
　
「…もしかして、２人は付き合ってるんスか！？」
　
もし、そうだとしたら俺は人の彼女を好きになったってことっスか？
　
しかも、それは主将の…。
　
「な訳ないでしょー？あいつは、ただの幼馴染。」
　
苦笑しながら、Aっち先輩は否定した。
　
どうやら、恋人同士ではないらしく、幼馴染という関係らしい。
　
「じゃあ、彼氏居ないんスか？」
　
「うー、直球に聞くね？お察しの通り、居ませんよー。」
　
彼氏が居ないということを聞いて欲しくなかったらしく、
　
Aっち先輩は、頬を膨らませて拗ねてしまった。
　
「じゃあ、俺、Aっち先輩の彼氏候補に立候補してもいいっスか？」
　
「…え？//」
　
「おい、Aー。帰んぞー？」
　
そこへ、笠松センパイが来てAっち先輩は
　
「あ、うん…」と返して、笠松センパイの方へ走っていく。
　
でも、俺は、その走りゆくAっち先輩の手首を掴んで
　
無理やり俺の方に向かせると、その唇に優しく触れた。
　
「考えといてくださいよ？先輩？」
　
　
容赦はなし
　
好きな人を手に入れる為なら、俺は容赦は出来ないっスよ。
　
　
(な！おい、黄瀬、何してんだ！！)
　
(幼馴染の先輩に、何してるって言われても…見れば分かるじゃないスか？)
　
(別に俺には関係ねぇけど、俺の前ですんなよ！！)
　
(幸男、それは酷いぞ、うん。)
　
　
小雪s
　
黄瀬君、かっこよく書けていたでしょうか？
　
黄瀬君を書くときは、何故か先輩の設定になってしまうのが不思議です…。
　
私の書いた黄瀬君が、イメージと違う。とか思われるのは承知の上です。
　
分かってるんです、全然違うのはぁぁ…。
　
　
また、よければ、リクお願いします…。

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