黒バス 短編集 【オレンジ】

【７月７日】　伊月俊　燐華sリク ページ27

「７月７日」
　
つまり、今日、七夕の日だ。
　
空では、彦星と織姫が１年に１度の再開を喜んでいるだろう。
　
　
「あ、俊！遅いぞー？」
　
待ち合わせの場所に、すでにAは来ていた。
　
電車の時間通りなら、この時間で充分Aより早く着くはずなのに。
　
「１本前の電車で来ただろ？」
　
「あ、分かった？」
　
早く会いたくて、なんて可愛い事を言ってAは笑った。
　
「２ヶ月ぶりなんだもの。お互い部活あったしね。」
　
Aは、推薦入学で神奈川県にある海常高校に進学した。
　
バスケ部のマネージャーをしていて、海常も俺達誠凛と同様に練習に力を注いでいる。
　
オフなど早々、あるものでもないし、中々オフが重ならなくて
　
結局２ヶ月も会えず仕舞いになっていた。
　
「今日は、Aの好きなところ行きまくろう。また当分会えないかもしれないから。」
　
「ホント？やったぁ。」
　
子供みたいに笑うAは、俺の手を握って走り出した。
　
「善は急げ！時間なくなっちゃうでしょ？」
　
「って、何処に走ってるんだよ。」
　
これはこれで、楽しくて俺は笑いながらAに何処へ向かっているのか問う。
　
「遊園地！付き合ってから、１回も行ってないんだもん。」
　
振り返ったAは、楽しくて仕方ないって顔をしてた。
　
「よし、遊びまくるか！」
　
　
７月７日
　
七夕に会えるとか運命だよな？でも、１年に１度しか会えないのは俺には無理。
　
　
(カップルですか？本日七夕フェアを行ってますので安くなりますよ？)
　
(か、カップル…///)
　
(何恥ずかしがってんだよ、A///)
　
(そういう、俊だって…///)
　
　
　
７月７日は、七夕ですが
　
ミドリンの誕生日でもありますよね…。
　
ミドリン、誕生日おめでとーなのだよ。

【恋愛対象】　笠松幸男　燐華sリク→←【将棋】　赤司征十郎　智絵ｓリク

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す