黒バス 短編集 【オレンジ】

【目が追う理由】 青峰大輝 焔sリク ページ13

中学の頃は、目立つ方じゃなくて地味で冴えなくて、話掛ける勇気すらなかった。

それでも、高校が一緒だって耳にして心が弾んだ。

驚いたのは…、彼と私が同じクラスだったこと。


「入学早々だが、お前達には前後の席でペアを組んでもらう。」

入学式が終了して、早４日。

担任が教壇に立ち、今からやることを説明していく。

「ペアを組んだ相手の名前や出身中学、その他を聞いて、その相手の事を紹介してもらう」

私の苗字は蒼依で、名簿は３番。

「３って、お前だよな？」

聞き覚えのある声に、まさか…と思い振り替える。

「あ、青峰君！？」

「面倒くせーよな。早く終わらそうぜ。」

青峰君は、私が名前を知っていることに気も留めず、

「ほら、とっととやるぞ？」と笑った。

「あ、はい。じゃあ、私から。私の名前は」

「蒼依A。帝光中出身。」

「何で知って…！」

驚いた。

１度しか同じクラスになってないのに…。

驚く半面、私の事を知っていてくれたと嬉しさが込み上げる。

「バレー部キャプテンだっただろ。」

「え、あ、はい。」

「小さい身体のくせに頑張ってんなって、勝手に目が追っちまってたんだよ。」

青峰君のその言葉に、頬が紅くなって、目頭が熱くなった。


目が追う理由

それが、“好き”？知らねぇよ。


(な！何泣いてんだよ！)

(だって…青峰君が私のこと)

(うわぁ、大ちゃん。何Aちゃん泣かしてんの？)


焔s

高尾、青峰、リクありがとうございました。

大変長らく、お待たせしてしまい申し訳ありません。

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