黒バス 短編集 【オレンジ】

【口癖】　日向順平　maiｓリク ページ1

ずっと、あいつとは小さい頃から一緒だった。
　
「順平のダアホ。」
　
「Aのドバカが。」
　
小さい頃の口癖は、いつからか変わっていて。
　
　
「だーかーら！どうして、話を聞けないのよ！このドバカ！」
　
「話、聞いてるってんだろ？ダアホ。」
　
体育館内に、あたしと順平の声が響く。
　
「カントク。あの２人、よく喧嘩するんですか？」
　
「そうね…。あの口癖、何回聞けば済むのかしら…。」
　
数ｍ離れた所で、会話してる部員達。
　
全部、全部、聞こえてんのよっ！！
　
「ってか、あたしの元の口癖、取らないでくれる？」
　
「お前が俺の口癖を奪うからだろうが、ダアホ。」
　
あたしの釣りあげられた唇の先が、ピクピクと動く。
　
「ちっ…、いい加減にしろやぁ！！」
　
「はぁ？お前こそいい加減にしとけよ？殺すぞ？」
　
あたしと順平のクラッチタイムがスタートして、
　
後輩たちが、恐れたのは言うまでもなかった…。
　
　
「で、いつからだっけ？」
　
放課後、真っ暗になった道を順平の隣を歩く。
　
「何が？」
　
「口癖。あたしのを順平が、順平があたしのを言い出したのは。」
　
「中学からじゃないか？あの時、俺等、離れてたし。」
　
順平が、あたしの空いている左手を握る。
　
「こうやってさ、会えない時も一緒だってAが言ったんだろうが。」
　
ったく、と順平は嬉しそうに笑う。
　
あたしもそんな順平を見て、同様に笑った。
　
「もう、離さないからな？」
　
　
口癖
　
離れていた間も、ずっと君と居たくて。
　
　
(で、いつからクラッチタイム使えるようになったんだ、オイ)
　
(クラッチタイムは、あんただけのものじゃないのよ？順平。)
　
　
maiｓ
　
リク、ありがとうございました！
　
１発目の話が、こんな駄作って…(泣)
　
本当、すみませんでした。

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